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6月27日
■SpecialEdition
FIAGT Rd4 MonzaRece Report
ルマン後初レースを制したのはアストンマーティン GT2はフェラーリが4連勝
 Photo:FIAGT/DPPI
このように、ルマンとは違う顔ぶれによってFIAGTは行われている。優勝したジェタリアンスアストンマーティンを抜いて、先頭でPKカースポートコルベットC6Rが第1シケインに飛び込む。現在マセラッティMC12が走るトップクラスのスポーツカーレースはFIAGTだけ。
ルマンから1週間、最初にスポーツカーレースを開催したのはモンツァだった。と言っても、FIAGTであるため、BMSスクーデリアイタリア等、一部を除くと、ほとんどがルマンを走ったチームと違う顔ぶれで、ルマンに参加する資格を持たないマセラッティも、5台が顔を揃えた。
フリープラクティスが始まると、カール・ヴェントリンガーのNo.33ジェタリアンスアストンマーティンが素晴らしい速さを見せつけた。予選が始まると、2台のヴィータフォンマセラッティとNo.12Playteamマセラッティ、そして、ジャン・デニス・デラトレスのNo.5PKカースポートコルベットC6Rが追いかけるが、カール・ヴェントリンガーは、2位に0.5秒差をつけてポールポジションを獲得した。
午後1時ピットレーンが閉鎖されたが、2台のランボルギーニは、1台がリアウイングのルール違反によってグリッド降格となり、もう1台も、メカニックによって、グリッドからピットに押し戻された。
ペースカー先導によるローリングラップの後、1時15分スタートが切られた。
最初に第1シケインに進入したのは、マイク・ヘゼマンズのNo.5PKカースポートコルベットだった。その後ろから、ポールポジションからスタートしたNo.33ジェタリアンスアストンマーティンが、2台のヴィータフォンマセラッティ勢競り合いながら飛び込んできた。
しかし、マイク・ヘゼマンズは、高速コーナーのレズモの1つ目で大きくアウトにはらんでしまい、アストンマーティンとマセラッティに抜かれてしまった。そのまま、カール・ヴェントリンガーのNo.33ジェタリアンスアストンマーティンがトップを快走することとなった。2台のヴィータフォンマセラッティが追いかけるが、ストレートスピードの速いアストンマーティンを抜くことが出来ない。
第2戦シルバーストーンからリストリクターを大きくされたアストンマーティンは、素晴らしい速さを披露している。トップを走るNo.33ジェタリアンスだけでなく、ルマンに参加したNo.23BMSスクーデリアイタリアは、ヴィータフォンマセラッティとファスティストラップを競いながら、追い上げている。
しかし、カール・ヴェントリンガーがファストストラップを更新してトップを快走している。

Photo:FIAGT/DPPI
GT2はAFコルセの2台のフェラーリF430GT2が好調で、No.51がトップを快走して、ポールポジションからスタートしたNo.52が、ポルシェが支援するNo.97BMSポルシェ997GT3RSRの前を走っている。
スタートから30分が過ぎて、No.33ジェタリアンスアストンマーティンを追うヴィータフォンマセラッティの1台が、ブレーキトラブルによって遅れ始めた。しかし、残ったNo.2ヴィータフォンマセラッティは、たった2.5秒差でアストンマーティンを追っている。
ストレートスピードの速いアストンマーティンを攻略出来ないだけでなく、No.2ヴィータフォンマセラッティの後方には、No.5PKカースポートコルベットが追い上げてきた。
いずれも、No.33ジェタリアンスアストンマーティンの速さには及ばないため、スタートから35分を過ぎると、ヴィータフォンマセラッティとコルベットが、次々と最初のピットストップを行った。
トップを快走するカール・ヴェントリンガーがピットに入ったのは、その10分後だった。トップの座は、ピットに入ってないNo.4PKカースポートコルベットC5Rとなるが、No.4コルベットがピットに入ると、作戦通りNo.2ヴィータフォンマセラッティがアストンマーティンが僅差でリードする。
No.4PKカースポートコルベットC5Rの後方では、No.1ヴィータフォンマセラッティとNo.5PKカースポートコルベットC6Rが4位争いを展開している。
2位に後退したNo.33ジェタリアンスアストンマーティンは、ピットアウトから10分後、速いストレートスピードを活かして、No.2ヴィータフォンマセラッティとテイルtoノーズの闘いに持ち込んだ。
No.1ヴィータフォンマセラッティとNo.5PKカースポートコルベットC6Rの闘いは、マイク・ヘゼマンズが第1シケインでミスしたため、マセラッティがリードしている。
ロジアシケインでライアン・シャープの操るNo.33ジェタリアンスアストンマーティンは、No.2ヴィータフォンマセラッティに襲いかかった。しかし、スピンしてしまい、逆にヴィーターフォンマセラッティが1-2体制を築く。
その直後No.2ヴィータフォンマセラッティが2度目のピットイン、その1周後にはNo.1ヴィータフォンマセラッティもピットインしたため、再びNo.33ジェタリアンスアストンマーティンがリードする。
GT2は、ステファン・オルテリのNo.51AFコルセフェラーリがリードを拡げた。対抗馬と見られたNo.97BMSポルシェは、第1シケインでコースアウトしてしまった。その結果トップ4をフェラーリが占める。

Photo:FIAGT/DPPI
ヴィータフォンマセラッティより17分も余計にNo.33ジェタリアンスアストンマーティンは走り続けた。そのため、2位との差が37秒にも開いていた。そのため、2度目のピットストップを終えて、カール・ヴェントリンガーに交代したNo.33ジェタリアンスアストンマーティンは、トップのままレースに復帰した。
と言っても、その差は4.5秒に過ぎなかった。カール・ヴェントリンガーは、ヴィータフォンマセラッティとの4.5秒差を最後の15分間維持しながら、チェッカードフラッグをかいくぐった。
3位には、出入りの激しいレースを行ったNo.5PKカースポートコルベットC6Rが、フィニッシュ2周前、パラボリカでNo.1ヴィータフォンマセラッティを抜いて、滑り込んできた。
Race Result
1 GT1@No.33 Wendlinger/Sharp Aston Martin DBR9
2:00:19.905 66laps
2 GT1 No.2 Montanari/Ramos Maserati MC12
2:00:25.524 66laps +4.619
3 GT1 No.5 Hezemans/Deletraz Corvette
C6R 2:00:28.4245. 66laps +8.519
4 GT1 No.1 Bartels/Biagi Maserati
MC12 2:00:35.080 66laps +15.175
5 GT1 No.4 Kumpen/Longin Corvette
C5R 2:00:48.829 66laps +28.924
6 GT1 No.23 Davies/Babini Aston
Martin DBR9 2:01:06.414 66laps +46.509
7 GT1 No.36
Lechner/Lichtner-Hoyer Aston Martin DBR9 2:02:05.168 +1:45.263
8
GT1 No.11 Bertolini/Piccini Maserati MC12 2:02:06.252
66laps +1:46.347
9 GT1 No.12 Pier Guidi/Giannoccaro Maserati MC12
1:00:46.533 65laps −1laps
10 GT1 No.8 Menten/Kox Lamborghini
Murcielago 2:01:57.745 65laps −1laps
11 GT1 No.19 Peter/Hines
Corvette C6R 2:02:03.691. 65laps −1laps
12 GT1 No.22
Monfardini/Toccacelo Aston Martin DBR9
2:00:44.237 64laps −2laps
13 GT1 No.18 Cloet/Cassdei Corvette C5R
2:00:37.362 63laps −3laps
14 GT1 No.16 MacAri/Aucott Maserati
MC12 2:01:10.561 63laps −3laps
15 GT2@No.51 Bruni/Ortelli Ferrari F430GT2
2:01:14.812 63laps −3laps
16 GT2 No.50 Vilander/Muller Ferrari
F430GT2 2:01:17.083 63laps −3laps
17 GT2 No.52 Ruberti/Pasini
Ferrari F430GT2 2:02:13.843 63laps −3laps
18 GT2 No.74
Zani/Busnelli Porsche 997GT3RSR 2:00:25.023 62laps −4laps
19 GT1
No.20 Vannalet/Engelhorn Corvette C5R 2:00:35.038
62laps −4laps
20 GT2 No.53 Cressoni/Rugolo Ferrari F430GT2
2:00:35.262 62laps −4laps
21 GT2 No.99 Edwards/MacHitski Porsche
997GT3RSR 2:01:07.146 62laps −4laps
22 GT2 No.62 Mullen/Enge
Ferrari F430GT2 2:01:07.626 62laps −4laps
23 GT2 No.60
Penders/Lamot Porsche 997GT3RSR 2:00:46.022 60laps −6laps
24 GT1
No.15 Kutemann/Waaijenberg Maserati MC12 2:01:28.535
60laps −6laps
25 G2 No.102 Stepec/Carcone Chrysler Viper GTS-R
2:01:17.231 55laps −11laps
26 GT2 No.63 Kirkaldy/Niarchos Ferrari
F430GT2 1:29:44.539 46laps −20laps
***以上完走***
--GT2 No.97
Collard/Malucelli Porsche 997GT3RSR 56.13.020 28laps DNF
--GT1
No.7 Bouchut/Mucke Lamborghini Murcielago 40:44.394
22laps DNF
6月21日
■SpecialEdition
2007LeMans24h
Analysis 2007年のルマンで何が起こったのか?

Photo:Sports-Car Racing
◆圧倒的な速さでアウディがルマンに勝った
何時雨が降っても不思議でない空模様の中、午後3時2007年のルマン24時間レースがスタートした。ところが、フランス人達の期待と違って、ポールポジションからスタートしたプジョーは、ほんの1kmもリードを保つことが出来なかった。セバスチャン・ブルディの乗り組むNo.8プジョー908は、ダンロップシケインでコースアウトして、リナンド・カペロの操るNo.2アウディに抜かれてしまった。リナンド・カペロのNo.2アウディR10は、トップに躍り出ると、ファストストラップを更新しながら、トップを快走した。速いのはNo.2だけでなく、3台のアウディR10が速さを発揮して、ほんの数周でアウディの1-2-3編隊が完成した。
しかし、コースの彼方此方で場所によっては雨が降っており、スタートから1時間30分後、若手トリオが乗り組むNo.3アウディR10はテルトルルージュでクラッシュしてしまった。ルーカス・ロールに続いて2番手でNo.3アウディR10に乗り組んだマイク・ロッケンフェラーは、滑りやすい路面でコントロールを失って、アウト側のガードレールを完全に破壊してNo.3アウディR10は停止した。
このアクシデントによって、ガードレールを修理するため、1時間以上もセイフティカーランは行われた。ところが、セイフティカーランの間、激しい雨が降り始めたため、彼方此方でコースアウトするクルマが相次で、コース上は大混乱に陥ることとなった。
しかし、トップを走るNo.2アウディR10は絶好調だった。リナンド・カペロに代わって乗り組んだトム・クリステンセンは、さらに速さを増して、何と3分29秒台に入れてきた。トム・クリステンセンのスティントが終了してアラン・マクニッシュが乗り組むと、さらにファストストラップを更新する速さで、圧倒的な速さでリードを広げ始めた。No.2アウディR10の速さは群を抜いていた。日付が変わった後、リナンド・カペロは、3分28秒台で連続走行を披露した。

Photo:Sports-Car Racing
対するプジョーは、序盤からNo.8が右リアホイールベアリングのトラブルでピットインを繰り返した。結局、午後9時過ぎ、リアサスペンションのアップライト(ブレーキ付き)とハーフシャフトをアッセンブリーで交換した。4年前ならリアアクスルごと交換したことだろう。
No.7プジョー908も、速さではアウディR10に対抗出来ない。3位をキープするのが精一杯だ。
No.7プジョー908は2位のチャンスもあったが、朝を迎える頃になるとオーバーヒートの兆候が見られるようになって、ピットインの度ラジエターの清掃を行うこととなった。
結局フィニッシュまで1時間30分を残して、No.7はエンジンを壊してレースを諦めた。
アラン・マクニッシュの速さは異常と言うべきで、翌朝6時(つまりスタートから15時間も走った後!)231周目に3分27秒176の圧倒的なファストストラップを叩き出した。これまでサルテサーキットのファストストラップは、1993年トヨタTS010でエディ・アーバインが記録したものだった。アラン・マクニッシュは、1993年以降何度もコースが改修されて、より遅くなったにも関わらず、13年間破られなかったトヨタの記録を破ってしまった。
ところが、その2時間後、圧倒的な速さでリードしていたNo.2アウディR10は、リナンド・カペロがドライブ中、左リアホイールが外れて、インディアナポリスでクラッシュしてしまった。ほとんどノーブレーキで突っ込んだため、大きなダメージを受けていたが、リナンド・カペロは3輪走行でピットへ戻ろうとして、再びコクピットに乗り込んだ。しかし、No.2アウディR10を復活させることは不可能だった。
トップの座は、残るNo.1アウディR10が引き継いだ。ライバルは、遅れているNo.8プジョーだけだったため、何事もなかったかのように、プジョーに10周差をつけて、アウディが24時間レースに優勝した。

Photo:Sports-Car
Racing
◆ガソリンエンジンクラスはやはりペスカロロ

Photo:Sports-Car Racing
ガソリンエンジンクラスは、No.16ペスカロロのリードで始まった。それをNo.14RfH童夢が追う展開となった。これにNo.5スイススピリットのローラ/アウディが絡んで、一旦はローラ/アウディはRfH童夢をパスするが、オーバーペースだったようで、ダンロップシケインでコースアウトして、再びNo.16ペスカロロとNo.14RfH童夢の一騎打ちとなった。
しかし、No.3アウディR10のクラッシュによるセイフティカーランの後、冷えたスリックタイヤでセミウェットのコースに飛び出していったRfH童夢は、若いヨルン・ブリークモーレンの焦りから、第1シケイン立ち上がりでスピンして、リアセクションを壊してしまった。ピットに自走で戻ってきたが、19周の間、修理のためピットに張り付くこととなって、上位から脱落してしまった。

Photo:Sports-Car
Racing
その後、ライバル達が次々とトラブルで遅れたため、No.16ペスカロロがリードを広げた。
それらの中にNo.9クリエイションも居た。走っている限り充分な速さを披露したが、2番目に乗り組んだフィリーペ・オルティスが次々とミスを連発して、ダンロップコーナーとテルトルルージュで2度もクラッシュしてしまった。その都度クリエイションのメカニック達は修理を行った。しかし、2度もリアセクションを破壊されたクルマを完全に修復することは容易ではなかったようだ。
フィリーペ・オルティスに代わってNo.9クリエイションCA07に乗り組んだ中野信治は、アウトラップ(1周目)で異常に気づいた。そして、ポルシェカーブに差し掛かった時、No.9クリエイションのリアウイングが脱落した。高速コーナーのポルシェカーブでリアウイングが無くなったら、どうなるか?誰だって想像出来るだろう。中野信治のルマンは、あっと言う間に終わってしまった。

Photo:Sports-Car
Racing
No.16ペスカロロがリードしていると言っても、速さでリードしている訳ではなかった。明け方になると、自らのクラッシュによる遅れを取り戻すかのように、ヨルン・ブリークモーレンが操るNo.14RfH童夢が速さを増してきた。そして、ガソリンエンジンのファストストラップである3分33秒338を記録する。誰も、このタイムを破ることは出来ないと思われた。
ところが、RfH童夢の速さを見るとシュロースレーシングのNo.15ローラ/ジャドが、タイムアタックを開始して、見事にRfH童夢のタイムを破ることに成功した。皮肉にもRfH童夢のタイムを破ったのは、去年RfH童夢に乗り組み、3位を走行中第1シケインでクラッシュしたアレックス・ユーンだった。
どういう訳か、ガソリンエンジンクラスのファステストラップを記録したシュロースローラは、その直後マシンをピットのガレージに入れてしまった。元々トラブルを抱えていたのか、ファステストラップを狙って走行した時痛めたか?判らないが、彼らも上位から脱落してしまった。
そうして、No.16ペスカロロが、ガソリンエンジンクラスで圧勝した。後半No.8プジョー908のペースが落ちてきて、しばしばピットインを繰り返したため、フィニッシュした時たった1周差だった。
◆総崩れのP2 ザイテック破れる

Photo:Sports-Car Racing
誰もが、エイドリアン・フェルナンデス、黒沢治樹、ロビー・カーが乗り組んだNo.33ザイテック07S-2が、P2クラスで圧勝することを予想した。逆に勝って当たり前とさえ考えられていた。対抗馬が存在するのであれば、同じバラジ-イプシロンからバラジ-イプシロン自身によって走らせるザイテックだけと考えられていた。ところが、No.33ザイテックは、序盤からブレーキトラブルでピットに張り付き、No.32の方はコースアウトを繰り返した。そうなるとLMSで速い、ポルトガルからやって来たNo.40ASMローラの出番となるが、AMSは、エンジンのミスファイアに苦しんで、何とNo.20ピルビームにP2のリーダーを明け渡してしまう。それをNo.40ASMが自力で奪い返すが、ハーフシャフトを壊して万事休す。その結果、No.20ピルビーム、No.24ノエルデルベロー等、ノーマークのチームが次々とP2のリーダーとなった。大本命のNo.33ザイテックは、圧倒的な速さで追い上げていたが、ホイールベアリングのトラブルによって再びピットに張り付いてしまった。それでも走っている限り圧倒的な速さを3人のドライバーは見せつけたが、負担も大きいようで、エイドリアン・フェルナンデスがポルシェカーブでスピンして、その後黒沢治樹が追い上げたが、アルナージュでクラッシュしてしまった。
その結果ビル・ビニーのNo.31ローラ/ザイテックが、総崩れのP2を制することとなった。
◆GT1はアストンマーティンが優勝

Photo:Sports-Car
Racing
今年のヨーロッパのGTレースが非常に混沌とした状況にあることは知っているだろう。ルマンの参加資格を持たないマセラッティMC12を含めると、アストンマーティンDBR9、コルベットC6RとC5R、そしてサリーンS7Rが、非常に興味深いレースを展開している。
今年のACOレギュレーションの特徴は、室内温度を30℃以下に保つことを明確にしているため、GTクラスのクルマは、特にフロントエンジンの場合、エアコンの装着はマストとなっている。エアコンを装着した場合、エアコンを駆動する分を考慮して、リストリクター径を0.5mm大きくすることが許されている。エアコンを装着しても、室内温度が30℃以下であれば、エアコンを作動させる必要がないため、単純に速さだけを見た場合、エアコンを装着した方が有利と考えられている。
そのため、様々な工夫を凝らしたエアコンが開発されているようだ。中でもアストンマーティンのものは優秀であるようで、エアコンを駆動させても、非常に少ない出力しか要さないらしいが、非常に高価で、一般的なセダンの1台分の値段をプロドライブは要求している。
エアコンの影響だけではないだろうが、アストンマーティンがGT1クラスをリードした。今年アストンマーティンは、ワークスと言えるアストンマーティンレーシングの2台と共にラルブルコンペティションのNo.008を、事実上のワークス扱いとしている。No.008がポールポジションを獲得して、アストンマーティンレーシングのNo.007とNo.009がリードした。
雨の予選では、ORECAのサリーンが活躍したが、決勝レースでアストンマーティンを追いかけたのは、やはりGMワークスのコルベットだった。しかし、No.64が序盤にドライブシャフトを壊して脱落して、No.63だけが、アストンマーティンと闘うこととなった。
ORECAサリーンは、アストンマーティンに匹敵する最高速度を記録して期待されたが、次々とエンジンに問題を発生させて、徐々に後退してしまった。
その結果、No.009アストンマーティンDBR9が優勝した。
◆接戦のGT2でポルシェが勝った

Photo:Sports-Car Racing
テストディで見せたポルシェ997GT3RSRの速さは予想通りだった。しかし、フェラーリ勢との差は決して大きいものではなく、たった1週間でフェラーリはポルシェと同等の速さを身に付けてきた。
ウェットコンディションもあって、レース序盤フェラーリが上位を独占することもあった。しかし、期待されたミカ・サロが乗り組むNo.97リシーは、ドアの脱落でピットインしたため、No.87スクーデリアエコッセがリードすることもあった。スタートから6時間を過ぎるようになると、No.97リシーフェラーリに続いて、No.80フライングラザードとNo.93オートランドの2台のポルシェが迫ってきた。
No.80フライングラザードは、ストレートを重視して、低い位置にリアウイングを取り付ける等、意欲的だったが、結局ギアボックストラブルでリタイヤしてしまった。
このように、パワーが大きく、しかも、太いタイヤによって、駆動系に逃げ場のないポルシェは、決してトラブルフリーで走っている訳ではなかった。そのため、No.97リシーフェラーリが水ポンプのトラブルで遅れだしても、トップを奪取出来なかった。代わって、リーダーとなったのは、ジョゼッペ・リシーとトレーシー・クローンがジョイントして走らせるNo.99だった。トレーシー・クローンのNo.99フェラーリに続いて2位に上がってきたのが、テストディでトップタイムを記録したNo.76IMSAポルシェだった。
この混沌とした闘いは、一旦はNo.97リシーフェラーリが挽回してトップの座を奪い返した。スタートから15時間過ぎ、水ポンプのトラブルが深刻となって、ガレージで修理を始めるが、トップに立ったのは、ポルシェでなく、No.87スクーデリアエコッセフェラーリだった。
大本命のNo.76IMSAポルシェがリーダーとなるのは、その2時間後No.87エコッセフェラーリが、ブレーキを交換するため、ピットに入るまで待たなければならなかった。
その後フェラーリ勢に、次々とトラブルが発生したため、No.76IMSAパフォーマンスポルシェ997GT3RSRが、GT2クラスで優勝することとなった。
2007LeMans24h Classement
provisoire
1 P1@No.1 Audi Sport North
America AUDI R10 E PIRRO/F BIELA/M WERNER 24:02:42.628 369laps
2
P1 No.8 Team Peugeot Total Peugeot908 P LAMY/ST SARRAZIN/S BOURDAIS
24:02:47.285 359laps
3 P1 No.16 Pescarolo Sport Pescarolo
S01/Judd E COLLARD/JC BOULLION/R DUMAS 24:09:50.191 358laps
4 P1
No.18 Rollcentre Racing Pescarolo S01/Judd J BARBOSA/ST HALL/M SHORT
24:05:25.144 347laps
5 GT1@No.009
Aston Martin Racing AstonMartin DBR9 D BRABHAM/R RYDELL
24:07:43.683 343laps
6 GT1 No.63 Corvette Racing Corvette C6R J
O'CONNELL/J MAGNUSSEN/R FELLOWS 24:05:22.347 342laps
7 GT1 No.008
AMR Larbre Comp. AstonMartin DBR9 C BOUCHUT/F GOLLIN/C ELGAARD
24:06:38.293 341laps
8 P1 No.15 Charouz Racing Lola-B07-17/Judd A
YOONG/ST MÜCKE/J CHAROUZ 24:07:52.238 338laps
9 GT1 No.007 Aston
Martin Racing AstonMartin DBR9 T ENGE/J HERBERT/P KOX
24:02:44.097 337laps
10 GT1 No.54 Team Oreca Saleen S7R L
GROPPI/N PROST/J P BELLOC 24:08:31.550 337laps+5:47.453
11 GT1
No.100 AMR BMS AstonMartin DBR9 F BABINI/J DAVIES/M MALUCELLI
24:02:42.746 336laps
12 GT1 No.72 Alphand Aventures Corvett C6R J
POLICAND/P GOUESLARD 24:09:03.136 327laps
13 P1 No.17 Pescarolo
Sport Pescarolo S01/Judd H PRIMAT/CH TINSEAU/B TRELUYER
24:07:39.714 325laps
14 GT1 No.67 Convers Menx Team FERRARI 550
MARANELLO A VASILIEV/T KOSTKA 24:05:49.339 322laps
15
GT2@No.76 Imsa Performance
Porsche997GT3RSR R NARAC/R LIETZ 24:06:22.996 320laps
16 GT1
No.55 Team Oreca Saleen S7R N PROST/S AYARI/N LAPIERRE
24:02:42.918 318laps
17 GT1 No.59 Team Modena AstonMartin DBR9 A
GARCIA/J MENTEN/CH FITTIPALDI 24:03:54.324 318laps+1:11.406
18
P2@No.31 Binnie Motorsports
LolaB05-40/ZYTEK B BINNIE/A TIMPANY/CH BUNCOMBE
24:07:46.988 318laps+5:04.070
19 GT2 No.99 Risi Competizione
Ferrari F430GT2 T KROHN/N JONSSON/C BRAUN 24:09:21.496 314laps
20
P1 No.19 Chamberlain Synergy LolaB06-10/AER G EVANS/B BERRIDGE/P
OWENBERRIDGE 24:07:28.832 310laps
21 GT2 No.93 Autorlando Sport
Porsche997GT3RSR L E NIELSEN/A SIMONSEN
24:03:24.105 309laps
22 GT2 No.78 AF Corse FerrariF430GT2 J
MACARI/B AUCOTT/A.NEWEY 24:07:40.847 308laps
23 GT2 No.82 Team
LNT PANOZ ESPERANTE L TOMLINSON/R DEAN/R BELL
24:08:59.918 308laps+1:19.071
24 GT1 No.73 Alphand Aventures
Corvette C5R J L BLANCHEMAIN/V VOSSE/D ANDRE
24:07:04.832 306laps
25 P1 No.14 Racing For Holland 童夢S101.5/Judd
J LAMMERS/D HART/J BLEEKEMOLEN 24:05:24.285 305laps
26 P1 No.12
Courage Competition CourageLC70/AER A FREI/J COCHET/B
BESSONCOCHET 24:09:10.863 305laps
27 P2 No.33 Barazi Epsilon
ZYTEK 07S/2 A FERNANDEZ/H KUROSAWA/R KERR
24:02:47.800 301laps
28 GT1 No.70 PSI Experience Corvette C6R D
HALLYDAY/C Y GOSSELIN/PH PETER 24:09:05.722 289laps
29 GT1 No.006
AMR Larbre Comp. AstonMartin DBR9 P BORNHAUSER/R BERVILLE/G FISKEN
24:09:32.941 272laps
***以上完走***
***リタイヤ***
P1 No.7 Team Peugeot
Total Peugeot908 M GENE/N MINASSIAN/J VILLENEUVE
22:27:47.214 338laps*エンジン
P1 No.2 Audi Sport North America AUDI
R10 A McNISH/R CAPELLO/M ROCKENFELLER
16:32:03.613 262laps *アクシデント
P2 No.32 Barazi Epsilon ZYTEK
07S/2 J BARAZI/M VERGERS/K OJJEHVERGERS
19:01:32.605 252laps *アクシデント
GT2 No.83 GPC Sport FerrariF430GT2 M
MARSH/J VILLARROEL/C ROSENBLAD 20:42:19.738 252laps*ホイールベアリング?
P2
No.25 RML LolaB05-40/AER T ERDOS/M NEWTON/A WALLACE
18:57:40.207 251laps *ピストンケース
GT2 No.87 Scuderia Ecosse
FerrariF430GT2 CH NIARCHOS/A KIRKALDY/T MULLEN
17:45:10.062 241laps*トランスミッション
P2 No.35 Saulnier Racing
CourageLC75/AER B JOUANNY/J NICOLET/A FILHOL
18:32:24.019 224laps *エンジン
GT2 No.97 Risi Competizione
FerrariF430GT2 M SALO/J MELO/J.MOWLEM
17:41:25.457 223laps *水ポンプ
P2 No.24 Noel Del Bello
CourrageLC75/AER V PETROV/L HALLIDAY/R IANETTA
17:32:40.171 198laps *ギアボックス
P1 No.13 Courage Competition
CourageLC70/AER J M GOUNON/G MOREAU
13:52:16.664 175laps *エンジン
GT2 No.85 Spyker Squadron SPYKER C8
SPYDER A BELICCHI/A CAFFI/A CHIESA
11:23:32.468 145laps *トランスミッション
P2 No.40 Quifel ASM Team
LolaB05-40/AER M AMARAL/M DE CASTRO/W HUGHESAMARAL
11:11:38.558 137laps *アクシデント
P2 No.20 Pierre Bruneau
PilbeamMP93/Judd M ROSTAN/G PICKERING/H.MACALLISTER
12:45:48.570 126laps *アクシデント
GT2 No.80 Flying Lizard Motorsport
Porsche997GT3RSR J van OVERBEEK/J BERGMEISTER/S NEIMAN
9:30:40.070 124laps *ギアボックス
P2 No.44 Kruse Motorsport Pescarolo
S01/Judd T BURGESS/J de POURTALES/N.SIEDLER
9:19:41.191 98laps *エンジン?
GT2 No.86 Spyker Squadron SPYKER C8
SPYDER J JANIS/M HEZEMANS/J KANE
5:26:53.121 70laps *エンジン
GT2 No.71 Seikel Motorsport
Porsche997GT3RSR PH COLLIN/H FELBERMAYR Senior/H FELBERMAYR
Junior 5:27:11.638 68laps *エンジン
P1 No.5 Swiss Spirit
LolaB07-10/AUDI J D DELETRAZ/M FASSLER/I ALEXANDER
8:51:09.709 62laps *電気系トラブル
GT2 No.81 Team LNT PANOZ ESPERANTE T
KIMBER-SMITH/D WATTS/T MILNER 5:24:08.257 60laps *ギアボックストラブル
P2
No.29 T2M Motorsport 童夢S101.5/Mader R LONGECHAL/山岸大/寺田陽次郎
5:23:47.300 56laps *オーバーヒート
P1 No.9 Creation Autosportif Ltd
Creation CA07S/Judd 中野信治/J CAMPBELL-WALTER/F ORTIZ
7:04:53.978 55laps *アクシデント
P1 No.3 Audi Sport Team Joest AUDI R10
L LUHR/M EKSTROM/A PREMAT 1:31:23.413 23laps *アクシデント
GT1 No.64
Corvette Racing Corvette C6R O BERETTA/O GAVIN/M PAPIS
1:35:35.892 22laps *トランスミッション
P2 No.21 Bruichladdich Radical
RADICAL SR9/AER T GREAVES/ST MOSELEY/R LIDDELL
1:06:58.783 16laps *アクシデント
GT1 No.53 JLOC Isao Noritake
LAMBORGHINI MURCIELAGO 余郷敦/山西康司
0:05:08.697 1laps *ドライブシャフト
6月20日
■SpecialEdition 2010年ルマンのレギュレーションが変わる
シルエットフォーミュラを要求したのはGMとニッサンか?
 
Photo:Sports-Car
Racing
6月14日、例年より1日早く木曜日にACOは定例の記者会見を開いた。今年の発表の目玉は、近未来のルマンだった。イベントについて様々なプランが明かとされる一方、最も注目されたのは、これからのルマンのレギュレーションについてだった。
現在のルマンのレギュレーションは、通称2004年レギュレーションと言われるよう、2004年に施行されている。1999年にメルセデスが空を飛んだことを教訓として、絶対に空を飛ばないことをテーマとしているだけでなく、LMP1の場合“屋根付き”でも“屋根無し”でも同じ出力と同じ大きさのタイヤの使用を認めたレギュレーションだった。“屋根付き”と“屋根無し”のどちらを選んでも、同程度のポテンシャルとなることが、ポイントだった。しかし、コストやレース戦略まで、あらゆるケースを想定してシュミレーションした場合、“屋根付き”より“屋根無し”の方がほんの少し有利であることから、今年プジョーが908クーペを作るまで“屋根付き”のLMP1カーは登場しなかった。
そこで、ACOは、室内の温度が30℃以上となる場合エアコンの設置を義務つけ、エアコンを装備した場合、リストリクター径を0.5mm大きく出来るレギュレーションまで設けた。
このようなこともあって、プジョーが908クーペを登場させる環境が整った。
※注:プジョーが“屋根付き”を選択した本当の理由についてはSports-Car Racing
Vol.18をご覧下さい
しかし、それでも、“屋根付き”でも“屋根無し”であっても、現在のプロトタイプカーはあまりにも高度過ぎるだけでなく、メーカーの多くは、自分たちのアイデンティティを示せるカタチのクルマでルマンに成功することを望んでいた。と言うより、一部のメーカーから、ACOに対して、ロードカーと似たカタチのクルマでルマンで成功することが、要求されていたようだ。
ACOもこれらの要求を無視出来なかったようで、2010年に新しいレギュレーションを施行するのに合わせて、このようなシルエットフォーミュラを導入することとなった。
発表された内容を整理してみよう。ACOは、現在のレギュレーションを今後3年間、つまり2009年まで堅持する。しかし、2010年から新しいレギュレーションを施行する。
しかし、総てのカテゴリーが完全に新しいレギュレーションに切り替わる訳ではない。2010年以降も、GT1、GT2、LMP2は現在のレギュレーションをモデファイして使われる。モデファイの目的は各クラスのポジションを明確とすることだ。コースによってLMP2がLMP1より速い、現在の状況を考慮して、LMP2、GT1、GT2は車重が50kg増やされる。同時にLMP2について、昨年秋、“屋根無し”だけとして、“屋根付き”を除外することが発表されたが、再度“屋根無し”だけとなることが確認された。
2010年以降大きく変更されるのは、総合優勝が狙えるLMP1カテゴリーだ。
発表の席で、ACOのテクニカルダイレクターであるダニエル・フェルドリックスは、「幾つかのメーカーが、ロードカーと同じカタチのクルマでルマンに成功することを望んでいる」と前置きして、ロードカーと似たカタチのトップカテゴリーを導入することを発表した。
詳細については明かとされなかったが、ロードカーと似たカタチで、現在のLMP1と同じ速さを実現出来るレギュレーションを構想中であることを明かとした。同時に北アメリカのGrandAmプロトタイプについて言及して、「GrandAmプロトタイプよりも、遙かビューティフルである」と言い切った。
そして、イメージスケッチまで公表したが、そのスタイルは、誰が、どう見ても1997年のニッサンR390にイエローのコルベットのCOMPUWAREのカラーリングを施したクルマにしか見えなかった。たぶん、GMとニッサンがシルエットフォーミュラを要求しているのを、ACOは言いたかったのだろう。
それ以上、詳しい内容は明らかとされなかったが、2010年のシルエットフォーミュラは、現在のLMP1と完全に入れ替わるものではないらしい。どうやら、2010年以降、両方が混在するようだ。
しかし、“屋根無し”については、昨年秋に発表した通り、2010年以降禁止する意向だ。去年までのハイブリッドカーがそうだったように、“屋根無し”の場合、2009年までに作られたシャシーだけが2010年以降も参加を認められるらしい。しかし、それが何時までなのか?何も公表されなかった。
しかし、“屋根無し”については、昨年までのLMP900やLMP675がそうだったように、今後何らかのハンデが課せられることが予想されるため、自然消滅することだろう。
ダニエル・フェルドリックスは、「今後LMP1クラスは、ラップタイムが3分30秒以上となるよう、速さをコントロールする」と前置きして、2010年に登場するシルエットフォーミュラと“屋根付き”のLMP1が、共に3分30秒以上のラップタイムでサルテサーキットを走ることを強調した。
このことから見ても、2010年以降シルエットフォーミュラと“屋根付き”のLMP1が混在するのだろう。しかし、現在LMP1に参加している2つのメーカー、プジョーとアウディは、シルエットフォーミュラについて冷ややかで、今後も“屋根付き”のLMP1を開発することを示唆している。
どうやら、シルエットフォーミュラは、新たなメーカーの参加を期待したACOが構想したようだ。
GMとニッサンが、ACOに何を要求したのか?判らない。しかし、ACOが要求に応じてレギュレーションまで作り替えようとしている以上、今後、彼らは何らかのアクションを起こすべきだろう。それとも、あの要求は冗談だったとして、不参加宣言を行うのだろうか?
6月6日
■Special Edition
LeMans TEST
Analysis ポルシェが1-2-3 ポルシェがフェラーリを圧倒した理由

Photo:Sports-Car
Racing
今年のスポーツカーレースの見所の一つは、GT2クラスで繰り広げられているポルシェとフェラーリの闘いだ。フェラーリは昨年登場したF430GT2で、ポルシェは今年登場した997GT3RSRを擁して、カスタマーチームによって、世界規模で熾烈な闘いが繰り広げられている。
これまで5回行われたALMSと3回行われたFIAGTでは、フェラーリが総てのレースでポルシェに勝った。2回行われているLMSで、第2戦ヴァレンシアの時、ポルシェはフェラーリより先にフィニッシュしただけだった。つまり、9対1のスコアでフェラーリがポルシェに圧勝している。
昨年のフェラーリの活躍だけでなく、ポルシェが短いホイールベースとRRレイアウトのまま、100kgの重りを積んだ997GT3RSRを開発した時から、今年のフェラーリの強さはある程度予想されていた。にも関わらず、世界中のたくさんのレーシングチームが、7,000万円で投じて997GT3RSRを購入した理由は、唯一ルマンでの活躍が期待できたからだった。
超高速コースのサルテサーキットで成功するポイントは、より大きなパワーと小さなドラッグだ。
997GT3RSRは、100kg重い車重によって大きなリストリクターを獲得して、大きなパワーを実現しているだけでなく、ライバル達と比べて前面投影面積が小さいため、つまり基本的にドラッグが小さい。
そして、もう一つの重要なポイントは、100kg重い1,225kgの車重を選択することによって、1,200kg以上の車重で認められる、それ以下の車重より2インチ太い幅14インチのタイヤを履くことだ。
もう少し詳しく説明するなら、ロードラッグ=ローダウンフォースを意味する。つまり、ダウンフォースが少ない状態でも、グリップを維持することが、ルマンで成功するポイントだ。
997GT3RSRは、100kg重い車重によって2インチ太いタイヤを履くことから、ダウンフォースに頼らずに大きなグリップを維持することが可能となっている。
これらの理由から、ルマンだけはポルシェが有利と考えられていた。
 
Photo:Sports-Car
Racing
左の写真はテルトルルージュを立ち上がってユノディエールを加速する2台のリシーフェラーリ。右側がミカ・サロが乗り組んだNo.1カーで、ALMSのポイントリーダーカー。左側はトレーシー・クローンとジョイントしたマシン。
右側の写真は、ダンロップ先のS字カーブでエコッセフェラーリをリードするフライングラザードポルシェ。迫ってくるフェラーリは、この先のテルトルルージュからポルシェに引き離されることとなる。
6月3日午前9時テストディが開始されると、これまでのレースと違ってポルシェがフェラーリと互角の速さで周回した。午前中No.97リシーとNo.87エコッセの2台のフェラーリとNo.76IMSA
MatmutとNo.80フライングラザードの2台のポルシェによって、GT2クラスのトップ争いは行われた。最終的にほんの少しだけ速く走ったNo.87エコッセフェラーリが午前中のトップタイムを記録した。
午後になると、ポルシェ勢が速く走る方法を見出したため、No.80フライングラザードとNo.93Autorlandoは4分3秒台までタイムを上げて、GT2クラスをリードした。それをミカ・サロが乗り組むNo.97リシーフェラーリが追いかけて、GT2クラスのトップ争いは4分3秒台で行われた。
午後5時を過ぎると、次々とタイムアタックが行われて、No.76
IMSA
Matmutポルシェが圧倒的な4分1秒598を記録して、GT2クラスの闘いに決着をつけた。No.93AutorlandoとNo.80フライングラザードも4分2秒台までタイムを上げたため、ポルシェが1-2-3を独占することとなった。
ACOはサルテサーキットを、コントロールラインからテルトルルージュ手前までのセクター1、テルトルルージュ手前からインディアナポリス手前までのセクター2、インディアナポリスからコントロールラインまでのセクター3に分けている。セクター1がコーナーリング性能が問われるテクニカル区間、ユノディエールの3つと、ミュルサンヌからインディアナポリスのストレートで構成さえるセクター2がストレート区間、アルナージュからポルシェコーナーまでのストレートと、ハイスピードのポルシェカーブ、メゾンブランシェ、フォードシケインで構成されるセクター3は、ハイスピードテクニカル区間と判断されている。
No.76IMSA
MatmutポルシェとNo.97リシーフェラーリを比較すると、セクター1ではフェラーリの方が0.263秒速い。ところがセクター2ではポルシェの方が0.816秒、セクター3では0.735秒も速い。
時代錯誤とさえ考えられているRRと短いホイールベースのまま、一時的かもしれないが、ポルシェがルマンで勝つ方法だけに特化して997GT3RSRを作り上げたことは間違いないようだ。
6月5日
■SpecialEdition
LeMans TEST
Analysis ルマンテストディレポート
 Photo:Sports-Car
Racing
ニコラス・ミナシアンのNo.7プジョーの真後ろにアラン・マクニッシュのNo.2アウディがピタリとつけて、しばらくの間お互いの状況を観察しながら走行することとなった。
◆冷戦状態のプジョーとアウディ
午前中はまったく同じ3分30秒605!
昨日までの低温が嘘のように、日曜日に気温が上昇して、午前9時予定通りテストが始まった。
今年のルマンは、ディーゼルエンジンが700馬力以上が可能であるのに対して、ガソリンエンジンは、どんなに巧妙に開発したとしても640馬力程度が限界であるため、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの間には、最大で100馬力以上の差があると考えられている。
ディーゼルエンジンはアウディとプジョーのファクトリーチームだけが使うことから、事実上2つのメーカーが、プライベーチームに邪魔されずに総合優勝争いを行って、そうでないプライベートチームは、プジョーとアウディの次のポジションを争うことが2007年の宿命と考えられている。
もちろん、プジョーとアウディは互いに牽制し合っており、テストが開始されると、双方のエースカーであるNo.7プジョーとNo.2アウディは、プジョーの真後ろにアウディがつけて走行している。
最初偶然と思われたが、プジョーの方が速ければ次第にアウディを引き離すだろうし、アウディが速ければ、アウディは何処かでプジョーを抜いてしまうだろう。互いにどのような戦略だったのか?知ることは出来ないが、ライバルのマシンの特徴を探ろうとしたことは間違いないだろう。
そのため、最初コースが荒れていたこともあって、開始早々RfH童夢S101.5が記録した3分39秒台のトップタイムを、しばらくの間プジョーとアウディは破ることが出来なかった。
今回アウディとプジョーは共にミシュランタイヤを履くが、ミシュランは、互いに使用するタイヤが、それぞれのマシンに合わせて多少違うことを認めている。しかし、少なくともテストディでは、プジョーとアウディに対して予選タイヤを供給する考えがないことを明かにしていた。
そのため、多少ライフが短い代わり速く走れるタイヤが存在したかもしれないが、プジョーとアウディが予選タイヤによって急激にタイムアップした訳ではないことは間違いないだろう。
10時30分頃ポルシェカーブでNo.13クラージュがクラッシュして、マシンを大破させると共に周囲にオイルを撒き散らかしてしまったため、赤旗が提示されて、30分以上走行が中断されることとなった。
牽制し合っていたプジョーとアウディだったが、走行が再開されると少しずつタイムを上げた。しかし、12時15分頃にはNo.24ノエルデルベローのP2クラスのクラージュがクラッシュして、再び赤旗が提示された。ノエルデルベローの実態は、チームのディレクションだけがノエルデルベローで、ほとんど総てをクラージュに委託して活動している。つまり、たった3時間でクラージュは2台を失ってしまった。
走行が再開されると、1時までの午前中のセッションの最後で、アウディとプジョーは、まったく同じ3分30秒605を記録して、最初の走行を終了した。
◆よりハイスピードとなったサルテサーキット
No.16ペスカロロの速さの秘密
現在サルテサーキットを中心として、ルマンでは大々的な工事が行われており、ルマン市内からサーキットまで鉄道が建設されただけでなく、ピットエリアも、1991年に建設されたピットビルディングを除いて、インフィールド部分のほとんどが作り替えられている。レーシングコースの部分は、昨年までにダンロップブリッジ周辺が改修されたが、今年その先のS字カーブも舗装がやり直される一方、続いて現れるテルトルルージュは、いきなりユノディエールに合流するのでなく、斜めに切り取られて、より緩やかなカーブでユノディエールに進入するように改修されている。
1999年テルトルルージュでは、ブレーキトラブルによってエリック・ヴァンデポールの操るニッサンがクラーシュしている。タイヤバリヤを突き破って、公道部分と隔てていたコンクリートウォールに突き刺さる深刻なクラッシュだったことから、改修が求められていた場所だった。外側が公道であるため、内側方向にコースレイアウトを変更することとなったのだろう。
しかし、この結果、サルテサーキットはよりハイスピードコースへと変貌している。元々テルトルルージュから第1シケインまでの1つ目ユノディエールストレートは、最も最高速度が速かったが、テルトルルージュが緩やかになったことから、より速い最高速度を記録するものと考えられている。

Photo:Sports-Car
Racing
午後になると、各チームは新サルテサーキットに合わせて、それぞれ自分たちのセットアップを行うようになったため、プジョーとアウディの一部とNo.16ペスカロロだけが3分30秒〜31秒台で、他のチームは、タイヤや空力等、様々なセッティングを試みるのに忙しい。
ペスカロロは、今年完全に新しいP1カーとしてS01を開発した。しかし、新開発の中心は新しいモノコックで、去年まで走らせたC60ハイブリッドカーのパーツの多くを組み付けることも可能だ。そのため、最初に完成したマシンは、新しいS01のモノコックにC60ハイブリッドカーのミッションと油圧コントロールのパワステ等システムを盛り込んで、ロールセンターへデリバリーされた。完全なS01は、KYB製の電子制御パワステと新しいXトラックのミッションが使われており、3月末に完成した。
新しいサルテサーキットがよりハイスピードとなるため、いち早くペスカロロは低ドラッグのボディパッケージを開発していた。そのため、ミシュランの予選用タイヤと相まって、素晴らしいラップタイムを記録したと考えられている。しかし、同じスペックであるはずのNo.16とNo.17では、大きく速さが違う。しかも、その速さの違いの多くがユノディエールのストレート区間であることから、不思議な状況と考えられている。もしかしたら、違うエンジンが積まれているのかもしれない。
◆やっと抜け出した童夢
テストディ直前、いくつかのチームが次々と集中テストを行ったが、これらの駆け込みテストによって、一躍童夢とクリエイションが注目すべき存在としてクローズアップされるようになった。
完成が遅れたクリエイションは、テストディのたった2週間前5月22日にシェイクダウンテストを行っている。ところが、まったく深刻なトラブル無しで、たった1週間でマシンをまとめ上げてきた。まだ、本格的なセッティングを行う段階ではないようだが、中野信治とジェレミー・キャンベル・ウォルターと中心として、セットアップに余念がない。上位陣ではロールセンターペスカロロと共にたった2台のダンロップタイヤユーザーだが、ダンロップも素晴らしい仕事を行っているようで、したたかに9番手のタイムを記録した。

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Racing
S101.5の開発に苦労していた童夢は、急遽注目の存在としてクローズアップされている。
これまでS101.5の弱点だった熱の問題は、これまでの開発によって、ルマンテストでは事実上皆無だった。そのため、順調に周回数を稼いで、これまで行えなかった速さを追求するためのセットアップを次々と進めた。S101.5はストレートスピードよりもコーナーリングとブレーキングにポイントを置いて開発されているため、基本的なセッティングが決まると、優れたコーナーリングとブレーキング性能を維持しながら、よりローダウンフォースとすることがセットアップのテーマとなった。
夕方タイムアタックを開始すると、直ぐにディーゼルエンジン以外のクラスの2番手に躍り出た。もちろん、トップはNo.16ペスカロロだ。しかし、童夢の直ぐ上にはNo.3アウディが居たため、終了15分前アウディを破るためヤン・ラマースが最後のアタックを試みた。より低ドラッグとするため、ウイングが寝かされ、時間がないため、一旦熱を入れたタイヤが用意され、最後のタイムアタックのためピットを後にしようとした。しかし、運悪く、赤旗が提示され、そのままテストは終了することとなった。

Photo:Sports-Car
Racing
P2クラスは、バラジイプシロンの2台のザイテックが圧倒的な強さを発揮すると思われている。しかし、アキュラが支援をして、エイドリアン・フェルナンデスが乗り組むNo.33の方が速いと思われていた。フェルナンデスとトリオを構成するのが黒沢治樹とロビー・カーとあっては、勝って当たり前とさえ思われていた。ところが、フェルナンデス組の速さは期待通りながら、バラジイプシロン自身が走らせるNo.32が、なかなかの速さを発揮して、2台共同じ3分39秒016のトップタイムを記録した。

Photo:Sports-Car
Racing
◆プジョーが取り敢えずトップタイム しかし、余裕があるのはアウディか?

Photo:Sports-Car Racing
半日の間牽制し合った結果、アウディとプジョーの技術陣は、ほんの少しプジョーの方がストレートスピードが速いと判断したようだ。しかし、それ以外の部分は様々な評価で、ポルシェカーブでプジョーが速いと言う証言もあれば、逆にアウディが速いという証言もある。夕方になると、次々とタイムアタックを行い、最初3分28秒台で繰り広げられた闘いは、No.8プジョーが3分26秒707をマークして終了した。
プジョーもアウディも、どちらも、本当の力を出し切っているようには思えない。しかし、既に30時間テストを行っているアウディに対して、15時間でエンジンを壊しているプジョーは、本当に24時間レースを走りきるつもりでいるなら、来週行われる2日間の予選は、1日は決勝レースのセッティングに割かなければならない。それに対してアウディは、彼らが望むのであれば、予選に集中することも可能だ。
あるいは、決勝レースを2008年のテストと割り切って、プジョーは予選で3分24秒台を狙って、ひたすらタイムアタックを行うこととなるのかもしれない。
 
Photo:Sports-Car
Racing
JLOCランボルギーニは2回目のルマンを経験する。タイサンでGT2で優勝している余郷敦の活躍が期待される。T2M童夢は、マーダーエンジンの不調に苦しめられたが、プロトタイプカーの世界に足を踏み入れた最初の苦労と言うべきだろう。
1 P1@No.8 Team
Peugeot Total Peugeot908 P LAMY/ST SARRAZIN/S BOURDAIS 3:26.707
2
P1 No.1 Audi Sport North America AUDI R10 E PIRRO/F BIELA/M WERNER
3:28.277
3 P1 No.2 Audi Sport North America AUDI R10 A McNISH/R
CAPELLO/M ROCKENFELLER 3:28.406
4 P1 No.16 Pescarolo Sport
Pescarolo S01/Judd E COLLARD/JC BOULLION/R DUMAS 3:28.574
5 P1
No.7 Team Peugeot Total Peugeot908 M GENE/N MINASSIAN/J VILLENEUVE
3:30.314
6 P1 No.3 Audi Sport Team Joest AUDI R10 L LUHR/M
EKSTROM/A PREMAT 3:30.613
7 P1 No.14 Racing For Holland
童夢S101.5/Judd J LAMMERS/D HART/J BLEEKEMOLEN 3:34.035
8 P1 No.10
Arena Motorsports ZYTEK 07S H SHIMODA/ST JOHANSSON 3:34.340
9 P1
No.9 Creation Autosportif Ltd Creation CA07S/Judd 中野信治/J
CAMPBELL-WALTER/F ORTIZ S 3:34.398
10 P1 No.17 Pescarolo Sport
Pescarolo S01/Judd H PRIMAT/CH TINSEAU/B TRELUYER 3:34.941
11 P1
No.5 Swiss Spirit LolaB07-10/AUDI J D DELETRAZ/M FASSLER/I ALEXANDER
3:35.672
12 P1 No.18 Rollcentre Racing Pescarolo S01/Judd J
BARBOSA/ST HALL/M SHORT 3:35.896
13 P1 No.15 Charouz Racing
Lola-B07-17/Judd A YOONG/ST MÜCKE/J CHAROUZ 3:36.267
14 P1 No.12
Courage Competition CourageLC70/AER A FREI/J COCHET/B
BESSONCOCHET 3:36.373
15 P1 No.19 Chamberlain Synergy
LolaB06-10/AER G EVANS/B BERRIDGE/P OWENBERRIDGE 3:36.567
16
P2@No.32 Barazi Epsilon ZYTEK 07S/2
J BARAZI/M VERGERS/K OJJEHVERGERS 3:39.016
17 P2 No.33 Barazi
Epsilon ZYTEK 07S/2 A FERNANDEZ/H KUROSAWA/R KERR
3:39.016
18 P1 No.13 Courage Competition CourageLC70/AER J M
GOUNON/G MOREAU 3:40.520
19 P2 No.40 Quifel ASM Team
LolaB05-40/AER M AMARAL/M DE CASTRO/W HUGHESAMARAL 3:40.613
20 P2
No.25 RML LolaB05-40/AER T ERDOS/M NEWTON/A WALLACE 3:41.025
21
P2 No.31 Binnie Motorsports LolaB05-40/ZYTEK B BINNIE/A
TIMPANY/CH BUNCOMBE 3:43.867
22 P2 No.21 Bruichladdich Radical
RADICAL SR9/AER T GREAVES/ST MOSELEY/R LIDDELL 3:43.985
23
P2 No.44 Kruse Motorsport Pescarolo S01/Judd T BURGESS/J de
POURTALES/N.SIEDLER 3:47.145
24 GT1@No.63 Corvette Racing Corvette C6R J
O'CONNELL/J MAGNUSSEN/R FELLOWS 3:49.207
25 P2 No.20 Pierre
Bruneau PilbeamMP93/Judd M ROSTAN/G PICKERING/H.MACALLISTER
3:49.418
26 GT1 No.007 Aston Martin Racing AstonMartin DBR9 T
ENGE/J HERBERT/P KOX 3:50.848
27 GT1 No.64 Corvette Racing
Corvette C6R O BERETTA/O GAVIN/M PAPIS 3:51.628
28 GT1 No.55 Team
Oreca Saleen S7R N PROST/S AYARI/N LAPIERRE 3:51.721
29 GT1
No.008 AMR Larbre Comp. AstonMartin DBR9 C BOUCHUT/F GOLLIN/C
ELGAARD 3:51.822
30 P2 No.35 Saulnier Racing CourageLC75/AER B
JOUANNY/J NICOLET/A FILHOL 3:52.023
31 GT1 No.100 AMR BMS
AstonMartin DBR9 F BABINI/J DAVIES/M MALUCELLI 3:52.028
32 GT1
No.009 Aston Martin Racing AstonMartin DBR9 D BRABHAM/R RYDELL
3:52.170
33 GT1 No.59 Team Modena AstonMartin DBR9 A GARCIA/J
MENTEN/CH FITTIPALDI 3:52.295
34 GT1 No.72 Alphand Aventures
Corvett C6R J POLICAND/P GOUESLARD 3:52.938
35 GT1 No.70 PSI
Experience Corvette C6R D HALLYDAY/C Y GOSSELIN/PH PETER
3:53.527
36 P2 No.24 Noel Del Bello CourrageLC75/AER V PETROV/L
HALLIDAY/R IANETTA 3:53.955
37 GT1 No.54 Team Oreca Saleen S7R L
GROPPI/N PROST/J P BELLOC 3:54.176
38 GT1 No.73 Alphand Aventures
Corvette C5R J L BLANCHEMAIN/V VOSSE/D ANDRE 3:54.625
39 GT1
No.006 AMR Larbre Comp. AstonMartin DBR9 P BORNHAUSER/R BERVILLE/G
FISKEN 3:58.935
40 GT1 No.53 JLOC Isao Noritake LAMBORGHINI
MURCIELAGO M APICELLA/余郷敦 3:59.355
41 GT1 No.67 Convers Menx Team
FERRARI 550 MARANELLO A VASILIEV/T KOSTKA 4:01.593
42
GT2@No.76 Imsa Performance
Porsche997GT3RSR R NARAC/R LIETZ 4:01.598
43 GT2 No.93
Autorlando Sport Porsche997GT3RSR L E NIELSEN/A SIMONSEN
4:02.192
44 GT2 No.80 Flying Lizard Motorsport Porsche997GT3RSR J
van OVERBEEK/J BERGMEISTER/S NEIMAN 4:02.668
45 GT2 No.97 Risi
Competizione FerrariF430GT2 M SALO/J MELO/J.MOWLEM
4:03.422
46 GT2 No.87 Scuderia Ecosse FerrariF430GT2 CH
NIARCHOS/A KIRKALDY/T MULLEN 4:04.635
47 GT2 No.81 Team LNT PANOZ
ESPERANTE T KIMBER-SMITH/D WATTS/T MILNER 4:06.838
48 GT2 No.99
Risi Competizione Ferrari F430GT2 T KROHN/N JONSSON/C BRAUN
4:07.529
49 GT2 No.82 Team LNT PANOZ ESPERANTE L
TOMLINSON/R DEAN/R BELL 4:08.961
50 GT2 No.86 Spyker Squadron
SPYKER C8 SPYDER J JANIS/M HEZEMANS/J KANE 4:09.236
51 GT2
No.71 Seikel Motorsport Porsche997GT3RSR PH COLLIN/H
FELBERMAYR Senior/H FELBERMAYR Junior 4:09.347
52 GT2 No.85
Spyker Squadron SPYKER C8 SPYDER A BELICCHI/A CAFFI/A CHIESA
4:09.904
53 GT2 No.83 GPC Sport FerrariF430GT2 M MARSH/J
VILLARROEL/C ROSENBLAD 4:11.629
54 GT2 No.78 AF Corse
FerrariF430GT2 J MACARI/B AUCOTT/A.NEWEY 4:13.722
55 P2
No.29 T2M Motorsport 童夢S101.5/Mader R LONGECHAL/山岸大/寺田陽次郎
4:24.078
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