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    7月25日
    Special Edition ALMS Rd7 Mid-Ohio RaceReport どうしてアウディは負けたのか?

    Photo:ALMS

     ルマン終了後、P2カーが本来の小さなリストリクターを使用するようになって、最初のレースのライムロックで、アウディは負けてしまった。2レース目となるミッドオハイオでもアウディが負けるのであれば、シリーズ前半戦にP2のリストリクターを大きくしたIMSAの判断が誤りだと言うべきだろう。

     第9戦が行われるミッドオハイオスポーツカーコースは、短い4つの直線が存在するものの、決して高速サーキットではない。これらの直線は、回り込んだヘアピンと緩やかなS字カーブで結ばれているため、直線での速さが、大きくラップタイムに影響する訳ではない。素早くS字カーブをクリアすることが、ミッドオハイオスポーツカーコースで速く走るポイントと考えられている。
     このようなことから、決してアウディに有利なコースではなかった。しかし、150kg軽くても、250馬力も少ないポルシェのP2カーが特別有利なサーキットとも言えなかった。

     ところが、ミッドオハイオでフリープラクティスが始まると、明かにポルシェとアキュラのP2カーはアウディより速く走ることが可能であることがハッキリした。P2カー、特にペンスキーの2台のポルシェRSスパイダーは素晴らしい速さでミッドオハイオスポーツカーコースを走り回った。ティモ・ベルンハルトは、従来のコースレコードを3秒も短縮する1分8秒510を叩き出してポールポジションを獲得した。2番グリッドもペンスキーポルシェで、サッシャー・マッセンのNo.6が0.2秒遅れの1分8秒755を記録した。3番手はエイドリアン・フェルナンデスのNo.15ローラ/アキュラで1分8秒973を記録した。やっと、4番手にリナンド・カペロのNo.1アウディR10が食い込むが、タイムは、ポールポジションのペンスキーポルシェの0.9秒遅れの1分9秒435に過ぎず、明かに違うクラスと言うべき速さだった。

     予選終了後リナンド・カペロは、「ミッドオハイオの高温に合わせてタイヤを選んだが、同じようにタイヤを選んだポルシェは、直ぐにタイヤ性能を100%引き出すことが出来る。しかし、我々には難しい。たぶん、スタート後1コーナーにポルシェは素晴らしい速さで飛び込んで行くだろうが、我々は2周か2.5周後でなければ、同じようなパフォーマンスを見せることは出来ない」と発言した。

     そうして、決勝レースがスタートした。フロントローを占めた2台のペンスキーポルシェがレースをリードする一方、4番手からスタートしたアラン・マクニッシュのNo.1アウディR10は、タイヤが暖まらないにも関わらず、果敢に上位を狙って走行していた。そのため、ターン5でステファン・ヨハンソンのNo.9ハイクロフトアキュラと接触して、2台ともコースアウトしてしまった。しかし、どちらもダメージが小さく、そのままレースに復帰することとなった。
     同じアウディR10でも、エマニュエレ・ピロが乗り組んだNo.2は違うタイヤを選択していた。彼らはライフと絶対的なグリップ性能では見劣りするものの、アラン・マクニッシュのNo.1より柔らかい、より早く暖まるタイヤを履いてスタートした。そのため、1周目にエマニュエレ・ピロは大きくジャンプアップして、2周目ターン3でNo.6ペンスキーポルシェを抜いて2番手に進出した。
     30℃を超える気温と50℃に迫る路面温度によって、ラップタイムそのものが遅くなったこともあって、その2周後にエマニュエレ・ピロはNo.7ペンスキーポルシェも抜いて、レースリーダーに躍り出た。

     GT2クラスは、トーマス・エンゲの乗り組んだNo.31ピーターセン/ホワイトライトニングフェラーリとミカ・サロが乗り組んだNo.62リシーフェラーリが一騎打ちを繰り広げている。しばしば、順位を入れ替えながら、後続を引き離している。
     スタートから10分過ぎ、ステファン・ヨハンソンが乗り組んだNo.9ハイクロフトアキュラは、オイル漏れの症状を訴え、エンジニアが対策を検討し始めている。
      スタートから30分が過ぎると、ベン・デブリンが乗り組んだNo.8ローラマツダは、ピットに滑り込んできた。タイヤ交換と燃料補給を行ったが、レースに復帰することなく、ガレージに運ばれた。
     No.9ハイクロフトアキュラは、走り続けていたが、ブラックフラッグを降られたため、ピットインしてオイル漏れを修理することとなった。

     スタートから30分が過ぎて、エマニュエレ・ピロのNo.2アウディR10はNo.7ペンスキーポルシェを10秒リードしてトップを走行している。どうやら、No.2アウディは、最適なタイヤを選んだようだ。問題は、何時まで性能が持続するのか? そして、コンディションが変化するのか?の2点だった。

     GT2クラスで一騎打ちを繰り広げていたミカ・サロのNo.62リシーとトーマス・エンゲのNo.31ピーターセン/ホワイトライトニングの2台のフェラーリは、ミカ・サロのNo.62のリアフェンダーにトーマス・エンゲのNo.31のノーズが突き刺さる状況となってしまった。タイヤがバーストしたNo.62はピットインしてタイヤを交換しなければならなかった。
     GT2クラスのレースリーダーとなったNo.31は、もちろん5分のペナルティが課せられたが、同時にNo.62にもアクシデントの原因があると判断され、No.62も2分間のペナルティが課せられた。
     これによって、圧倒的に速い2台のフェラーリが脱落したため、GT2クラスのリーダーはNo.45フライングラザードポルシェが漁夫の利で獲得することとなった。

    Photo:ALMS

     スタートから50分が過ぎる頃から、次々とピットストップが行われた。53分過ぎ、レースリーダーのNo.2アウディR10はピットインして、タイヤ4本交換、燃料補給、そしてドライバーをマルコ・ヴェルナーに交代してレースに復帰した。その間にレースリーダーはNo.7ペンスキーポルシェに移った。
     次々とピットインが行われる中、ほとんど最後に2台のペンスキーポルシェがピットインした。最初にレースリーダーのNo.7、次の周にNo.6がピットインした。No.7ペンスキーポルシェは、レースに復帰すると、再びレースリーダーとして走行している。

     ところが、No.2アウディR10は素晴らしい状態にセットアップされているようで、レースリーダーのNo.7ペンスキーポルシェをマルコ・ヴェルナーのNo.2アウディR10は、バックストレートで抜き去って、再びアウディがレースリーダーに返り咲いた。トップに立ったNo.2アウディR10は、そのままリードを拡げて、スタートから1時間30分が過ぎる頃になると、6秒差をつけている。
     その後ろでは、エイドリアン・フェルナンデスのNo.15ローラアキュラが、ライアン・ブリスコーのNo.6ペンスキーポルシェを抜いて3番手に進出してきた。

     1回目のピットストップを遅らせたペンスキーポルシェは、逆に早めに2回目のピットストップを行った。続いてNo.2アウディR10がピットインしたため、しばらくの間No.15フェルナンデスローラがレースリーダーとして走行することとなった。
     ペンスキーポルシェやアウディは2回目のピットストップでも、燃料補給だけでなくタイヤを4本交換している。そこでフェルナンデスは冒険に出た。タイヤ交換を行わず、燃料補給だけの短いピットストップでレースに復帰して、トップを維持しようとした。
     ピットイン後レースに復帰したフェルナンデスの前をNo.7ペンスキーポルシェが走行していた。しかし、タイヤを交換しなかったフェルナンデスのタイヤは、もちろん暖まっていたため、フェルナンデスは、最初の周から全開で走行した。作戦は成功するかに思われたが、フェルナンデスローラがペンスキーポルシェに追いつく前に、ペンスキーポルシェのタイヤが暖まってペースが上がった。逆にフェルナンデスのタイヤが限界を迎えて、少しずつペースが落ちてきてしまった。ペースが落ちたNo.15ローラアキュラは、No.6ペンスキーポルシェとNo.2アウディに次々と抜かれてしまった。

     最後の見所は、ライアン・ブリスコーのNo.6ペンスキーポルシェの追い上げだった。一時はテイルtoノーズの0.668秒差まで迫りながら、チームメイトを抜くことは出来なかった

    1 P2@No.7 Penske Romain Dumas/Timo Bernhard Porsche RS Spyder 134laps
    2 P2 No.6 Penske Ryan Briscoe/Sascha Maassen Porsche RS Spyder 134laps +2.360
    3 P1@No.2 Audi Sport North America Marco Werner/Emanuele Pirro Audi AG/R10/TDI  134laps +15.073
    4 P2 No.15 Fernandez Luis Diaz/Adrian Fernandez Lola/B06-43/Acura 134laps +39.352
    5 P1 No.1 Audi Sport North America Allan McNish/Rinaldo Capello Audi R10 134laps +1:04.633
    6 P2 No.16 Dyson Butch Leitzinger/Andy Wallace Porsche RS Spyder 133laps
    7 P2 No.20 Dyson Guy Smith/ Chris Dyson Porsche RS Spyder 133laps
    8  P2 No.9 Highcroft David Brabham/Stefan Johansson/Duncan Dayton Acura/ARX-01a 132laps
    9  P2 No.06 TEAM CYTOSPORT Greg Pickett/Klaus Graf  Lola B06/10-AER 128laps
    10 P2 No.26 AGR Bryan Herta/Marino Franchitti Acura/ARX-01a 126laps
    11 GT1@No.4Corvette Racing Olivier Beretta/Oliver Gavin Corvette C6.R 125laps
    12 GT1 No.3 Corvette Racing Johnny O`Connell/Jan Magnussen Corvette C6.R 125laps
    13 P2 No.19 VAN DER STEUR Racing Gunnar Van Der Steur/Adam Pecorari Radical SR9/AER 120laps
    14 GT2@No.45 Flying Lizard Johannes van Overbeek/Jorg Bergmeister Porsche997GT3RSR 118laps
    15 GT2 No.62Risi Competizione Jaime Melo/Mika Salo Ferrari F430GT2 116laps
    16 GT2 No.61Risi Competizione Eric Helary/Gianmaria Bruni Ferrari F430GT2 116laps
    17 GT2 No.44 Flying Lizard Lonnie Pechnik/Seth Neiman Porsche 997GT3RSR 114laps
    18 GT2 No.31 Petersen/WhightLightning Dirk Muller/Tomas Enge/Michael Petersen  Ferrari F430GT2 114laps
    19 GT2 No.54 Team Trans Sport Tim Pappas/Terry Borcheller Porsche997GT3RSR 114laps
    20 P1 No.12 AutoCon Bryan Willman/Chris McMurry Creation/CA06H/Judd 97laps
    21 P1 No.37 Intersport Clint Field/Richard Berry/Jon Field Creation/CA06H/Judd 96laps
    22 GT2 No.13 WOODHOUSE PERFORMANCE Cindi Lux/Stan Wilson Dadge Viper 95laps
    23 No.18 Rahal Letterman Ralf Kelleners/Tom Milner Porsche997GT3RSR 92lapas
    24 GT2 No.71 Tafel Wolf Henzler/Robin Liddell Porsche 997GT3RSR 83laps
    25 GT2 No.73Tafel Dominik Farnbacher/Jim Tafel Porsche997GT3RSR 80laps
    26 GT2 No.21 Panoz Team PTG Joey Hand/Bill Auberlen Panoz Esperante GTLM 49laps
    27 P2 No.8 BK Motorsport Jamie Bach/Ben Devlin Lola/B07-40/Mazda 19laps

    7月13日
    SpecialEdition
    FIAGT Rd5 Oschersleben Rece Report フロントローの2台が失格、優勝はヴィータフォンマセラッティ

    Photo:FIAGT/DPPI

     予選でポールポジションを獲得したのは、アンソニークッペンとバート・ロンジンのNo.4PKカースポートコルベットC5Rだった。2番手のスターティンググリッドは、ステファン・モカとクルストフ・ブシェーのNo.7ランボルギーニムルシエラーゴだった。たった1週間前、ニュルブルクリンクで行われたLMSで、ステファン・モカは3位のスターティンググリッドを獲得した。しかし、モカが操ったシュロースローラは、大きなリストリクターを装着していることが発覚して、予選タイムを抹消されている。LMSの主催者は、寛大にも、最後尾グリッドからの出走を許可していた。
    *注:LMSニュルブルクリンクでの違反によって、現在シュロースローラの選手権資格は審議中です。

     アンソニー・クッペンが乗り組んだNo.4PKカースポートコルベットC5Rを先頭にフロントローの2台のリードでレースはスタートした。1コーナーに進入でNo.33ジェタリアンスアストンマーティンがスピンして後退してしまった。4番手からスタートしたNo.11Playteamマセラッティも遅れたため、No.36ジェタイランスアストンマーティンが3番手にポジションアップした。
     予選を失敗して、後方グリッドからスタートしたNo.1ヴィータフォンマセラッティは賭に出た。今年のFIAGTは、2回のピットストップが義務つけられている。通常の配分で2回ピットインしてフルメニューのピット作業を行った場合、2回冷えたタイヤに履き替えなければならない。しかし、スタート直後であれば、まだタイヤは暖まっていないため、直ぐにピットインしてしまえば、冷えたタイヤで走行する機会を1回減らすことが可能となる。そのため、たった1周走っただけで、No.1ヴィータフォンマセラッティは早くもピットインして、ドライバーを交代するだけでレースに復帰した。
     何とGT2クラスのポールポジションからスタートしたNo.63とNo.62の2台のスクーデリアエコッセフェラーリも、1周走っただけでピットインして、ドライバーを交代してレースに復帰させている。

     レースはNo.4PKカースポートコルベットC5Rがリードしているが、ステファン・モカが乗り組んだNo.7ランボルギーニもファステストラップを更新しながら追い上げている。
     GT2クラスは、エコッセフェラーリがピットインしたため、No.99Tech9ポルシェがリードしている。
     3位を走行していたNo.36ジェタリアンスアストンマーティンは、2周終了後にピットに入ってきた。アクセルペダルに問題があるようで、ピットのガレージに入れられたが、20分後リタイヤを申し出た。
     その後16周終了後、No.33ジエタリアンスアストンマーティンもピットに入ってきた。オルタネーターに問題があるようで、修理を行って、レースに復帰した。

     15周頃から上位のマシンは周回遅れをラップ遅れとするようになった。レースリーダーがNo.4PKカースポートコルベットで、2位のNo.7ランボルギーニに8秒の差をつけている。しかも、左のリアタイヤはバーストしたため、23周終了後No.7ランボルギーニは最初のピットストップを行った。
     ランボルギーニが後退したため、2位にNo.2ヴィータフォンマセラッティが上がってきた。
     GT2クラスはNo.99Tech9ポルシェとNo.51AFコルセフェラーリがトップ争いを行い、フェラーリはトップに立った直後、最初のピットストップを行った。続々とピットインするマシンが相次いだことから、GT2クラスのトップはNo.97スクーデリアイタリアポルシェとなって、No.51AFコルセフェラーリが追いかける展開となっている。スタート直後にピットインする賭けを行ったエコッセフェラーリは、現在のところ、そのメリットを得ることは出来てないようで、その後ろの3番手を走行している。

      レースリーダーのNo.4PKカースポートコルベットC5Rはピットインするが、トップのままレースに復帰した。スタート直後にピットインする賭を行ったNo.1ヴィータフォンマセラッティが2位を走行して、作戦が成功したように思えたが、タイヤを交換していないため、少しずつペースが落ち、47周目にNo.7ランボルギーニに抜かれてしまった。そのため、50周終了後No.1ヴィータフォンマセラッティは2回目のピットストップを行って、初めてタイヤを交換した。No.7ランボルギーニとの2位争いは熾烈で、ステファン・モカのNo.7ランボルギーニとミハエル・バルテルズのNo.1ヴィータフォンマセラッティは、65周目サイドbyサイドの闘いの末、マセラッティがランボルギーニを抜き去った。
     レースリーダーのNo.4PKカースポートコルベットC5Rは、2位にほとんど1周の差をつけていたため、65周目に2回目のピットストップ行っても、そのままトップを維持して81周を走りきった。

     ところが、レース終了後の車検によって、トップでフィニッシュしたNo.4PKカースポートコルベットC5Rは燃料タンクが大きいことが発覚し、3位でフィニッシュしたNo.7ランボルギーニムルシエラーゴは、ホモロゲイションされてないギアボックスを装備していたことが発覚して、共にレースから除外された。
     ステファン・モカにとっては、2週連続の違反である。
     そのため、3位でフィニッシュしたNo.1ヴィータフォンマセラッティが優勝した。
     GT2クラスは、賭に出たスクデリアエコッセは、そのメリットを活かすことが出来なかった。結局コンスタントに上位を走行したNo.51AFコルセフェラーリが優勝した。

    Race Result
    1 GT1@No.1 Bartels/Biagi Maserati MC12 2:02:22.704 81laps
    2 GT1 No.11 Bertolini/Piccini Maserati MC12 2:01:30.817 80laps
    3 GT1 No.23 Davies/Babini Aston Martin DBR9 2:01:39.517 80laps
    4 GT1 No.12 Pier Guidi/Giannoccaro Maserati MC12 2:01:49.586 80laps
    5 GT1 No.8 Menten/Kox Lamborghini Murcielago 2:01:59.126 80laps
    6 GT1 No.22 Monfardini/Alessi Aston Martin DBR9 2:01:46.040 78laps
    7 GT2@No.51 Bruni/Ortelli Ferrari F430GT2 2:02:40.350 78laps
    8 GT1 No.16 MacAri/Aucott Maserati MC12 2:01:24.481 77laps
    9 GT2 No.97 Collard/Malucelli Porsche 997GT3RSR 2:01:47.260 77laps
    10 GT2 No.62 Mullen/Janis Ferrari F430GT2 2:01:47.753 77laps
    11 GT2 No.50 Vilander/Muller Ferrari F430GT2 2:02:26.844 77laps
    12 GT2 No.52 Ruberti/Pasini Ferrari F430GT2 2:01:48.785 76laps
    13 GT1 No.2 Montanari/Ramos Maserati MC12 2:02:36.707 76laps
    14 GT2 No.63 Kirkaldy/Niarchos Ferrari F430GT2 2:01:20.872 75laps
    15 GT1 No.15 Kutemann/Gosse Maserati MC12 2:01:37.212 74laps
    16 GT2 No.99 Edwards/MacHitski Porsche 997GT3RSR 2:01:57.328 74laps
    17 GT2 No.74 Zani/Busnelli Porsche 997GT3RSR 2:01:57.497 65laps
    18 GT2 No.53 Cressoni/Rugolo Ferrari F430GT2 1:33:24.433 56laps
    **以上完走**
    --GT1 No.33 Wendlinger/Sharp Aston Martin DBR9 1:04:00.056 40laps DNF
    --GT1 No.5 Hezemans/Deletraz Corvette C6R 32:50.110 21laps DNF
    --GT1 No.36 Lechner/Lichtner-Hoyer Aston Martin DBR9 1:59.759 1laps DNF


    7月13日
    Special Edition
    ALMS Rd6 LIME ROCK PARK Race Report アウディ惨敗 リストリクターが小さくなってもP2優勝

    Photo:ALMS-Regis Lefebure

     IMSAは、ルマン終了後、P2クラスのリストリクターを、本来の大きさまで縮小することを宣言していた。であるから、ポルシェやアキュラのP2カーがアウディと対等に闘うのは過去の話と考えられていた。しかし、最初のレースが行われたライムロックパークのコースは、幅が狭くバンピーだった。
     金曜日にプラクティスが始まると、ポルシェとアキュラのP2カーが素晴らしい速さでライムロックパークを走り回った。期待のアウディは、P2カーの2秒遅れで走るのが精一杯だった。結局ロマ・デュマのNo.7 ペンスキーポルシェがポールポジション、2番手はNo.20ダイソンポルシェ、2列目グリッドがNo.9ハイクロフトとNo.26AGRのアキュラ、5番手にNo.6ペンスキーポルシェ、6番手にNo.15フェルナンデスのローラ/アキュラと、3列目のスターティンググリッドまでをP2カーが独占した。アウディのP1カーは、その後ろの7番と8番グリッドからスタートすることとなった。

     狭くバンピーと言っても、アウディに全くチャンスが無い訳ではなかった。112kgmの巨大なトルクによって、スタートでP2カー達ので前に出ることが出来れば、狭いコース故、逆にP2カー達は、どんなに俊敏な動きが可能だったとしても、結局短いストレートしかパッシングポイントがないため、アウディが勝つことも不可能ではない、と考えられていた。
     そのため、No.1アウディR10に乗り組んだアラン・マクニッシュは、全神経を集中してスタートした。
     ところが、フロントロー外側からスタートしたクリス・ダイソンも同じことを考えていた。クリス・ダイソンは、シグナルタワーがグリーンになると、隣の(ポールポジションの)ロマ・デュマが、緩慢なスタートをしたこともあって、一瞬先に加速をして、コントロールラインを通過した。その後1コーナーまでにデュマのNo.7ペンスキーポルシェが巻き返して、辛うじてトップで1コーナーに進入した。
     アラン・マクニッシュのNo.1アウディは、その後ろの3番手を奪取することに成功した。

     しかし、コントロールラインを通過する前に隊列を乱してはならない、との理由から、No.20ダイソンポルシェは、ジャンプスタートによるペナルティを課せられてしまった。No.1アウディは、コントロールラインを通過した後で前車を抜いたと判定されたため、ペナルティは課せられなかった。
     このIMSAの判定は非常に微妙で、正確に言うと、ルールブックには「隊列を乱してはならない」とは記されていない。「コントロールラインを通過した後レースは始まる」と記されている。同時に、ポールポジションのクルマがスタートを失敗した場合についても、明確には記されていない。
     老練なロブ・ダイソンは、早速抗議を申し込んだが、判定は覆らなかった。

     No.20ダイソンポルシェがペナルティストップを行ったため、No.1アウディは2番手となったが、アウディにとってオーバーペースで、30分後、1コーナーでコースアウトして後退してしまった。
     何とか6番手でレースに復帰するが、No.37インタースポーツクリエイションに抜かれて、P1クラスのリーダーの地位さえ失ってしまった。懸命に追いかけて、マクニッシュはインタースポーツクリエイションを抜くことに成功するが、5位をキープするのが精一杯だった。
     P2カーより150kg重く、3m近いロングホイールベースのアウディにとって、狭いライムロックパークでP2カーと同じペースで走ることは、ほとんど不可能な行為だった。
     スタートから1時間後、スピンによって、マルコ・ヴェルナーの操るNo.2アウディR10は、リアサスペンションを壊してしまい、高速コーナーのターン8でクラッシュしてしまった。
     アウディスポーツのメカニック達は、ピットに戻ってきたNo.2アウディR10を修理して、エマニュエロ・ピロを乗り組ませてレースに復帰させたが、23位でフィニッシュしただけだった。

     アウディが苦戦している間、ペンスキーポルシェに挑戦したのは、ハイクロフトとAGRの2台のアキュラだった。ステファン・ヨハンソンとデビッド・ブラバムは、果敢に挑戦したが、3位をキープするのが精一杯だった。AGRの活躍が期待されたが、完全にセットアップすることが出来なかったようで、No.26アキュラは操縦性が思わしくなく、失敗を繰り返して、最後はフィニッシュ直前に名手ブライアン・ハータがコースアウトして、スタックしてしまい、そのまま復帰出来ずにレースを諦めた。
     フェルナンデスのNo.15ローラ/アキュラは、たった47分でサスペンションを壊してリタイヤした。

     その結果、ペンスキーポルシェ同士のトップ争いが行われることとなった。
     ピットストップのタイミングとタイヤの交換が勝敗の分かれ目となった。レース終盤2台のペンスキーポルシェのタイヤは、ほとんどグリップしなかった。そして、最後のピットストップでNo.7は給油のみでタイヤを交換しないでレースに復帰した。一方No.6はタイヤを履き替え、サッシャー・マッセンは、先行するNo.7を抜いて、トップでフィニッシュすることに成功した。

     GT2クラスは3台のフェラーリのリードでレースはスタートした。No.61リシーとNo.31ピーターセン/ホワイトライトニングが、いつものように熾烈な闘いを展開した。しかし、No.61とNo.31はマッチレースを繰り広げた結果、トーマス・エンゲの操るNo.31はコンクリートウォールにクラッシュしてしまった。レースをリードしたNo.61リシーフェラーリは、レース終盤ターン7でトラブルによってストップしてしまった。フェラーリ勢が次々と脱落した結果、No.45フライングラザードが、ポルシェ997GT3RSRにとってALMSで最初の勝利を上げることとなった。

    1 P2@No.6 Penske Ryan Briscoe/Sascha Maassen Porsche RS Spyder 174laps
    2 P2 No.7 Penske Romain Dumas/Timo Bernhard Porsche RS Spyder 174laps +7.481
    3 P2 No.9 Highcroft David Brabham/Stefan Johansson/Duncan Dayton Acura/ARX-01a 174laps +16.095
    4 P2 No.20 Dyson Guy Smith/ Chris Dyson Porsche RS Spyder 173laps
    5 P1@No.1 Audi Sport North America Allan McNish/Rinaldo Capello Audi R10 173laps
    6 P2 No.16 Dyson Butch Leitzinger/Andy Wallace Porsche RS Spyder 172laps
    7 P2 No.26 AGR Bryan Herta/Marino Franchitti Acura/ARX-01a 170laps *DNF
    8 GT1@No.4Corvette Racing Olivier Beretta/Oliver Gavin Corvette C6.R 165laps
    9 GT1 No.3 Corvette Racing Johnny O`Connell/Jan Magnussen Corvette C6.R 165laps
    10 P2 No.19 VAN DER STEUR Racing Gunnar Van Der Steur/Adam Pecorari Radical SR9/AER 162laps
    11 P1 No.37 Intersport Clint Field/Richard Berry/Jon Field Creation/CA06H/Judd 160laps
    12 GT2@No.45 Flying Lizard Johannes van Overbeek/Jorg Bergmeister Porsche997GT3RSR 157laps
    13 No.18 Rahal Letterman Ralf Kelleners/Tom Milner Porsche997GT3RSR 151lapas
    14 P1 No.12 AutoCon Michael Lewis/Chris McMurry Creation/CA06H/Judd 155laps
    15 GT2 No.61Petersen/WhightLightning Nic Jonsson/Eric Helary Ferrari F430GT2 155laps
    16 GT2 No.44 Flying Lizard Darren Law/Seth Neiman Porsche 997GT3RSR 154laps
    17 GT2 No.54 Team Trans Sport Tim Pappas/Terry Borcheller Porsche997GT3RSR 154laps
    18 P2 No.8 BK Motorsport Jamie Bach/Ben Devlin Lola/B07-40/Mazda 151laps
    19 GT2 No.73Tafel Dominik Farnbacher/Jim Tafel Porsche997GT3RSR 144laps
    20 GT2 No.31 Petersen/WhightLightning Darren Turner/Tomas Enge  Ferrari F430GT2 138laps
    21 GT2 No.21 Panoz Team PTG Joey Hand/Bill Auberlen Panoz Esperante GTLM 137laps
    22 GT2 No.62Risi Competizione Jaime Melo/Mika Salo Ferrari F430GT2 133laps
    23 P1 No.2 Audi Sport North America Marco Werner/Emanuele Pirro Audi AG/R10/TDI  123laps *DNF
    24 GT2 No.71 Tafel Wolf Henzler/Robin Liddell Porsche 997GT3RSR 95laps
    25 P2 No.15 Fernandez Luis Diaz/Adrian Fernandez Lola/B06-43/Acura 51laps

    7月2日
    Special Edition LMS Rd3 Nurburgring Analysis
    予定通りプジョーが連勝 歪なレギュレーションに対して実力行使に出たチーム


    Photo:Sports-Car Racing

    ◆シナリオ通りプジョー連勝
     ルマンが終了しても、LMS人気は変わらず、50台のスポーツカーがニュルブルクリンクに集まってきた。
     ルマンの後、アウディは、スポーツカーチームを北アメリカに戻す前、LMSに参加させると思われていた。プジョーを破ってルマンに優勝したため、その期待は高まった。しかし、レーシングチームはともかく、イベントに対する準備が間に合わないことから、ニュルブルクリンクへの参加は見送られた。現在のところ、もし、アウディがヨーロッパでレースを行うのであれば、9月に行われるLMS第5戦シルバーストーンへ参加する可能性が高いようだ。

     今年のスポーツカーレースは、プジョーとアウディだけが使っているディーゼルエンジンと、それ以外の総てのプライベートチームが使っているガソリンエンジンの間に約100馬力の出力差が設けられている。しかも、膨大な予算を捻出出来るメーカーだけが使うディーゼルエンジンの方が100馬力大きい、歪な状況にある。
     そのため、どんなに巧妙なセッティングを見出すことが出来ても、ガソリンエンジンを使うプライベートチームは、プジョーとアウディの次のスターティングポジションしか獲得することは出来ない。
     開幕戦モンツァの場合、未だプジョーの5.5リットルディーゼルターボエンジンは充分に開発されてなかったため、やっと700馬力を発生しただけだった。それから3ヶ月、プジョーは大きく開発を進めて、どのような状況でも700馬力(たぶん、それ以上)を発生させている。No.7プジョー908に乗り組んだマルク・ジェネは、あっさりと1分41秒867を叩き出してポールポジションを獲得した。もちろん、2位はペドロ・ラミーのNo.8プジョー908で、ガソリンエンジンとは約2秒の圧倒的な差をつけて、ディーゼルエンジンのパワーを誇示した。

     予選で2秒もラップタイムが違うのであるから、決勝レースでは、より以上の大きさ差が生じることとなる。圧倒的な速さで2台のプジョーがトレーリングラップを重ねた。しかし、開発途上であることは確かなようで、リードしたNo.7プジョー908は、エンジンとトラブルとトランスミッショントラブルで、イレギュラーなピットストップを行って、ガレージに入れられると、エンジンカウルを開けることとなった。にも関わらず、修理を終えると、ガソリンエンジンカーに対して、1周あたり最低3秒、場合によっては5秒も速いラップタイムで追い上げて、2位でフィニッシュした。
     20年前のサファリラリーじゃあるまいし、たった1000kmのレースで、エンジンとミッションを壊したクルマが2位でフィニッシュすること等、到底正当なレギュレーションでは考えられない。

    ◆早まったか? リストリクター違反を行ったガソリンエンジンカーが登場!

    Photo:Sports-Car Racing

     100馬力も差があって、しかも、ひ弱なプライベートチームではなく、強力なファクトリーチームに余分な100馬力が与えられている状況に対して、アウディとプジョー以外の総てのプライベートチームは、当然ながら反対を表明している。
     そして、これまでも、実力行使に訴える例が見られた。例えば車検に不合格になったとしても、走行することが許される、ポールリカールとルマンのテストディでは、ガソリンエンジンカーの幾つかは、本来のレギュレーションとは違う内容のクルマを走らせていたと考えられている。もちろん、テストであるから、レギュレーションに合致してないクルマでも、走行することは可能だ。しかし、北アメリカのIMSAが、頻繁に抜き打ち検査を行っているのと違って、ルマンとLMSでは、リストリクターの検査がほとんど行われていなかった。そのため、ポールリカールやルマンのテストディの状態のまま、実際のレースを走っていたクルマが居ないとは言い切れない状況だった。

     去年ルマンでアウディが走っただけで、ヨーロッパのシリーズ戦でディーゼルエンジンカーが走ることはなかった。そのため、去年の場合、このような疑惑はルマンのテストディまでの話題だった。ところが、今年はプジョーがLMSにシリーズを通して参戦したため、ガソリンエンジンカーの何台かに対して、常に疑惑がつきまとう状況が続いている。
     同じクルマでありながら、大きくストレートスピードが違うことが、疑惑の中心だった。
     もちろん、いきなり違うエンジンと積み替えることは出来ないから、何らかの違反を行っているとすると、大きなリストリクターを使用していることしか考えられなかった。
     これまで、詳しい検査を行おうとはしなかったLMSは、ニュルブルクリンクで、予選終了後上位3台について、リストリクターの検査を行った。そして、3番手のタイムを記録したシュロースレーシングのローラB17-10に搭載されているジャドGV5.5S2エンジンが、本来の5.5リットルNAエンジンに義務つけられるものと違って、5リットルのNAエンジン用の大きなリストリクターを装着していることが見つかった。

     チームは、「マシンをオーダーした際、ジャドが5リットルバージョンを供給するものと考えて、大きなリストリクター付きのスペックとした」とコメントしている。明かに小手先の言い訳だが、だとすると、今回だけでなく、今年これまでに行われた、ルマンを含む総てのレースで違反していたこととなる。

     取り敢えず、今回のレースでは、シュロースローラは、予選タイムを抹消され、最後尾グリッドから決勝レースへ出走することとなったが、これまでのレースで獲得したポイントや、選手権に参加する資格については、現在のところ棚上げとされている。

     シュロースレーシングは明かに確信犯で、故意にレギュレーションを違反した。しかし、プジョーのディーゼルエンジンカーが、余分に100馬力を得ていることを考慮すると、些細な問題と考えられている。
    *注:Sports-Car Racing Vol.18を参照してください。

    ハードとミディアム 中野信治が5位でフィニッシュ

    Photo:Sports-Car Racing

     今回のレースは、予想より低い気温の中で行われたことから、タイヤの選択がポイントとなった。ダンロップとミシュランの2つのタイヤメーカーは、共にハードとミディアムコンパウンドのどちらかが、マッチすると判断していた。ミシュランの場合、マシンのセッティングの違いによって、ハードとミディアムのどちらを選択しても、大きくラップタイムは変わらないと考えられた。しかし、ハードを選択しても4スティント走れる訳ではなく、半端な3スティントで交換することとなるため、ほとんどのチームはミディアムを選択して走行した。
     ダンロップの場合、少々事情は違って、ミディアムは素晴らしい速さを発揮出来る代わり、少々ライフに難があった。LMSのレギュレーションは、予選と決勝レースのスタートで同じタイヤを履かなければならないため、クリエイションはハードを選択して、ロールセンターはミディアムを履いて予選を走った。ロールセンターが予選を失敗したこともあって、クリエイションの選択が正しかったように思われたが、ジェイミー・キャンベル・ウォールターは、グリップしないタイヤと格闘しながら、予選を走っていたようだ。そのため、決勝レースがスタートすると、ミディアムタイヤを履くロールセンターが素晴らしい速さで上位に顔を出したのに対して、クリエイションはペースが上がらなかった。

     しかし、ロールセンターが選択したミディアムタイヤは、心配通りライフが短く、2スティント持たせることは出来なかった。そのため、ピットでのタイムロスによって、少しずつ後退してしまった。
     レース中盤、2番手でクリエイションに乗り組んだフィリーペ・オルティスが2度のスピンによって戦意を失い、早めにコクピットを離れたため、予定より1時間も早く中野信治に出番が回ってきた。クラッシュによって、右のリアウイングスティは破壊され、大きくダウンフォースを失った状態での走行だったが、少しずつ中野信治は順位を回復した。そして、1人で2時間30分を走り切って、5位でフィニッシュした。

    ◆ニュルブルクリンクで、最も速いガソリンエンジンカーはザイテック

    Photo:Sports-Car Racing

     予選タイムを抹消されたシュルースローラに次いで予選4番手のタイムを記録したのは、アレーナモータースポーツが走らせるザイテック07Sだった。ヴァレンシアに続いて、またしてもザイテックが速さを見せつけた。現在のP1カーの中で、NAのV8エンジンを搭載するマシンはザイテックだけとなった。ザイテック07Sは、成功した04S LMP675カーや06Sハイブリッドカーの延長線上で開発されているため、最良のバランスと低重心をポイントとしている。搭載されるザイテックの4リットルV8エンジンの特性もあって、テクニカルサーキットで速さを発揮する。
     ルマンでは、テストディでクラッシュしたダメージを直前まで修復したが、結局決勝レースを諦めた。
     シュロースローラが居なくなったため、好燃費を活かして、プジョーに対抗することが期待されていた。走っている限り、ザイテック07Sは素晴らしい速さを披露した。しかし、ピットインの際エアジャッキが作動しない等、細かなトラブルが重なって、ポジションを落とすこととなった。

    Photo:Sports-Car Racing

     童夢からS101.5を借り受けるカタチで、ヤン・ラマースはLMS活動を継続することとなった。しかし、充分な体制は用意出来なかったようで、セットアップに苦労することとなった。そのため、天才のヤン・ラマースには考えられない、予選のタイムアタック中にクラッシュしてタイムアタックに失敗しただけでなく、そのクラッシュでダメージを受けたタイヤを交換することとなって、最後尾グリッドからスタートしなければならなかった。
     決勝レースでも、消極的な走りが続いたが、後半になって、ヨルン・ブリークモーレンが乗り組んで、状況は一変した。デビッド・ハートのミスによって、一時は14位までポジションを落としたRfH童夢S101.5は、次々にポジションを回復して、アレーナザイテックと同ラップの9位でフィニッシュした。
     童夢を巡る話題としては、何時S102を発表することだろう。漏れ伝え聞く情報によると、林みのる御大の気分次第で、場合によっては、今月中にも、計画が公表される状況にあるようだ。

    ◆またしても、P1カーを破って上位に進出したP2カー

    Photo:Sports-Car Racing

     このことは充分に予想されていたことだったが、ヴァレンシアに続いて、またしても何台かのP2カーがP1カーの前のスターティンググリッドを獲得した。しかも、バラジ-イプシロンのザイテックだけでなく、レイ・マロックとASMが走らせるローラ/AERが速さを披露した。2台のローラに搭載されるAER製2リットル4気筒ターボエンジンは、非常にコンパクトで、総ての補器類を含んでも100kg以下であるため、素晴らしいバランスを実現している。ローラのB05系スポーツカーが、元々、このエンジンを対象としてデザインされたこともあって、ニュルブルクリンクのようなテクニカルコースであれば、P1カーに匹敵するパフォーマンスを発揮することが可能だ。
     P1カーの間で上位を走行しながら、バラジ-イプシロンのザイテックとP2クラスのトップ争いを展開して、ザイテックに1周差をつけて、P2クラスで優勝した。しかも、もう2-3周あったら、バラジ-イプシロンザイテックは、アレーナザイテックとRfH童夢に抜かれていたかもしれないが、RMLローラが、アレーナザイテックとRfH童夢に1周差をつけフィニッシュしたことは賞賛されるべきだろう。

    Race-Final Result
    1 P1@No.8 Team Peugeot Total  LAMY Pedro/SARRAZIN Stephane Peugeot 908 HDi FAP 195Laps 6:01:13.828
    2 P1 No.7 Team Peugeot Total  GENE Marc/MINASSIAN Nicolas Peugeot 908 HDi FAP 194Laps 6:02:09.093
    3 P1 No.16 Pescarolo Sport  COLLARD Emmanuel/BOULLION Jean-Christophe Pescarolo Judd 191Laps 6:01:24.468
    4 P1 No.15 Charouz Racing  CHAROUZ Jan/MUCKE Stefan/YOONG A Lola B07/17 Judd 188Laps 6:01:22.140
    5 P1 No.9 Creation Autosportif Ltd 中野信治/J CAMPBELL-WALTER/F ORTIZ S Creation CA07S/Judd 188Laps 6:01:22.859
    6 P2@No.25 RML  ERDOS Thomas/NEWTON Mike MG Lola EX264(B05-40)/AER 188Laps 6:02:25.718
    7 P2 No.32 Barazi Epsilon  BARAZI Juan/VERGERS Michael/OJJEH Karim Zytek 07S-2 187Laps 6:01:14.765
    8 P1 No.10 Arena Motorsport  CHILTON Tom/下田隼人 Zytek 07S 187Laps 6:01:23.843
    9 P1 No.14 Racing For Holland  LAMMERS Jan/HART David/BLEEKEMOLEN Jeroen 童夢S101.5/Judd 187Laps 6:02:20.453
    10 P2 No.40 Quifel ASM Team  AMARAL Miguel/DE CASTRO Miguel Angel/BURGENO Angel Lola B05-40/AER 187Laps 6:02:29.375
    11 P2 No.27 Horag Racing  LIENHARD Fredy/THEYS Didier/VAN DE POELE Eric Lola B05-40/Judd 186Laps 6:02:35.797
    12 P1 No.13 Courage Competition  GOUNON Jean-Marc/MOREAU Guillaume Courage LC70/AER 185Laps 6:02:48.187
    13 P2 No.45 Embassy Racing  HUGHES Warren/CUNNINGHAM Neil Radical SR9/Judd 185Laps 6:03:21.937
    14 P2 No.31 Binnie Motorsports  BINNIE Bill/TIMPANY Allen/BUNCOMBE Chris Lola B05-40/Zytek 183Laps 6:01:33.765
    15 P2 No.35 Saulnier Racing  NICOLET Jacques/FILHOL Alain/JOUANNY Bruce Courage LC75/AER 182Laps 6:01:26.000
    16 GT1@No.55 Team Oreca  ORTELLI Stephane/AYARI Soheil Saleen S7R 181Laps 6:02:39.875
    17 P1 No.18 Rollcentre Racing  BARBOSA Joao/HALL Stuart/SHORT Martin Pescarolo Judd 180Laps 6:01:24.437
    18 GT1 No.59 Team Modena  GARCIA Antonio/FITTIPALDI Christian Aston Martin DBR9 180Laps 6:02:21.109
    19 GT1 No.72 Alphand Aventures  ALPHAND Luc/POLICAND Jerome/GOUESLARD Patrice Corvette C6R 180Laps 6:02:40.031
    20 GT1 No.50 AMR Larbre  BOUCHUT Christophe/GARDEL Gabriel/GOLLIN Fabrizio Aston Martin DBR9 180Laps 6:02:40.453
    21 P1 No.19 Chamberlain Synergy  EVANS Gareth/BERRIDGE Bob/OWEN Peter Lola B06-10/AER 179Laps 6:02:47.218
    22 GT1 No.61 Racing Box  PERAZZINI Pier Giuseppe/CIOCI Marco/TAVANO Salvatore Saleen S7R 178Laps 6:02:13.265
    23 GT1 No.73 Alphand Aventures  BLANCHEMAIN Jean-Luc/DUMEZ Sebastien/VOSSE Vincent Corvette C5R 177Laps 6:01:38.468
    24 GT1 No.51 AMR Larbre  FISKEN Gregor/ZACCHIA Steve/FRANCHI Gregory Aston Martin DBR9 176Laps 6:03:11.484
    25 P1 No.12 Courage Competition  FREI Alexander/COCHET Jonathan Courage LC70/AER 175Laps 6:01:21.640
    26 GT2@No.96 Virgo Motorsport  BELL Robert/SIMONSEN Allan Ferrari F430GT2 173Laps 6:01:16.609
    27 GT2 No.77 Felbermayr-Proton  LIEB Marc/POMPIDOU Xavier Porsche 997GT3RSR 173Laps 6:02:47.218
    28 GT2 No.90 Farnbacher Racing  WERNER Dirck/EHRET Pierre/NIELSEN Lars Erik Porsche 997GT3RSR 172Laps 6:02:10.718
    29 GT2 No.97 GPC Sport  BOBBI Matteo/DE SIMONE Fabrizio/BONETTI Alessandro Ferrari F430GT2 171Laps 6:01:48.422
    30 P2 No.20 Pierre Bruneau  ROSTAN Marc/BRUNEAU Pierre/PULLAN Simon Pilbeam MP93/Judd 170Laps 6:02:10.453
    31 GT2 No.94 Speedy Racing Team  BELICCHI Andrea/CHIESA Andrea/KANE Jonny Spyker C8 Spyder GT2R 170Laps 6:02:50.109
    32 GT2 No.82 Team LNT  DEAN Richard/TOMLINSON Lawrence Panoz Esperante GTLM 170Laps 6:03:18.093
    33 GT2 No.98 Ice Pol Racing Team  LAMBERT Yves/LEFORT Christian/LEMERET Stephane Ferrari F430GT2 169Laps 6:01:31.265
    34 GT2 No.92 Thierry Perrier  HESNAULT Philippe/SMITH Nigel/BELTOISE Anthony Porsche 997GT3RSR 169Laps 6:02:53.484
    35 P2 No.21 Bruichladdich Radical  GREAVES Tim/MOSELEY Stuart Radical SR9/AER 165Laps 6:01:27.015
    36 GT2 No.76 Imsa Performance  NARAC Raymond/LIETZ Richard Porsche 997GT3RSR 165Laps 6:01:43.781
    37 GT2 No.78 Scuderia Villorba  CAFFI Alex/ZARDO Denny Ferrari F430GT2 165Laps 6:02:21.375
    38 GT2 No.95 James Watt DANIELS Paul/COX Dave/CAMATHIA Joel Porsche 997GT3RSR 165Laps 6:02:58.172
    39 GT2 No.99 JMB Racing  BASSO Maurice/McCORMICK Bo Ferrari F430GT2 163Laps 6:02:28.437
    40 GT2 No.88 Felbermayr-Proton  RIED Christian/FELBERMAYR Horst Jr/GRUBER Thomas Porsche 997GT3RSR 162Laps 6:02:05.047
    41 GT2 No.79 Felbermayr-Proton  RIED Gerold/FELBERMAYR Horst Sr/COLLIN Philip Porsche 997GT3RSR 161Laps 6:01:37.328
    42 P2 No.29 T2M Motorsport  LONGECHAL Robin/山岸大 童夢S101.5/Mader 159Laps 6:02:57.390
    ***以上完走***

    * GT2 No.84 Chad Peninsula Panoz  HARTSHORNE John/McINERNEY Sean/McINERNEY Michael Panoz Esperante GTLM 97Laps 6:02:00.703
    * P2 No.44 Kruse Motorsport  BURGESS Tony/DE POURTALES Jean/SIEDLER Norbert Pescarolo Judd 151Laps 5:00:10.468
    * GT2 No.85 Spyker Squadron  JANIS Jarek/KOX Peter Spyker C8 Spyder GT2R 79Laps 2:48:25.343
    * GT2 No.81 Team LNT  KIMBER-SMITH Tom/WATTS Danny Panoz Esperante GTLM 76Laps 2:56:24.422
    * P1 No.17 Pescarolo Sport  PRIMAT Harold/TINSEAU Christophe Pescarolo Judd 54Laps 1:42:18.875
    * GT2 No.89 Markland Racing  THIM Kurt/THYRRING Thokild/SORENSEN Henrik Moller Corvette C6 Z06 54Laps 2:04:49.843
    * P1 No.3 Scuderia Lavaggi LAVAGGI Giovanni/CORSINI Cristian Lavaggi LS01/Ford 29Laps 0:59:44.859
    * GT2 No.83 GPC Sport  DRUDI Luca/ROSA Gabrio/MOWLEM Johnny Ferrari F430GT2 21Laps 0:43:25.015



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