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11月30日
●2008年のアウディは、ALMSに加えてLMSにも参戦

Photo:Sports-Car Racing
本日エッセンモーターショーで、アウディは、2008年のスポーツカープログラムを発表する。現在プレスコンファレンスが行われているため、取り敢えず、2008年の参戦プランだけを公表しよう。
2008年のアウディは、従来通りアウディスポーツノースアメリカによってALMSに2台、そして、これまで参加しなかったLMSにもラインホルト・ヨーストのチームによって、2台のR10を送り込む。
ルマンへは、3台のR10が挑戦することとなる。
ALMSとLMSに参加するレギュラドライバーは、ディンド(リナンド)・カペロ、アラン・マクニッシュ、マルコ・ヴェルナー、そしてルーカス・ロールの4人となる。長い間ファクトリードライバーとして活躍したフランク・ビエラとエマニュエロ・ピロについては、彼らの素晴らしい経験を活かして、再びルマンでR10と共に活動することとなる。ルマンでは、もちろんトム・クリステンセンも参加する他、アレクサンダー・プレマとマイク・ロッケンフェラーがチームに加入する。
気になる2008年モデルのR10は、エンジン、トランスミッション、空力の3つにポイントを絞って開発されている。残念ながら、詳しい内容については、もう数時間待たなければならない。
11月29日
●結局2010年にはGT1が復活?
 Photo:Sports-Car Racing
先週インデュランスインフォのクロード・フーボルトは、ACOの人間から興味深い話しを打ち明けられた。会食等の非公式の場であるから、もちろん、非公式な発言だが、どうやら、9月に2008年の施行を諦めたGT1復活について、ACOは未練を残しているようだ。そして、2010年に新しいレギュレーションが施行されるのに併せて、モデファイしたGT1(注:通称)カーを導入する意向であるのを明かとした。
非公式と言っても、具体的な数値まで上げて説明したため、ACOがエンデュランスインフォを使って、情報を流そうとしたことは明かだ。逆の見方をすると、少なくとも現在のところ、ほとんどのメーカーやコンストラクターの承認を得ていないため、外部の反響を知りたい、と言うのが本音だろう。
9月に消滅したGT1構想が、一部のメーカーの要望を受け入れて、それぞれのメーカーのクルマのカタチのプロトタイプカーを走らせようとしたのに対して、新しいGT1構想は、タイヤがカバーされているフォーミュラと化した現在のLMPカーへの反省から、よりクルマらしくすることを目標としている。そのため、現在施行されている“屋根付き”のLMPカーとの互換性はない。つまり、現在“屋根付き”のLMPカーを作っても、2010年には、再び新制GT1カーを開発しなければならない。
少なくともP1クラスの場合、2009年まで現行の“屋根無し”のLMPカーが走れるため、純粋にコストの面からだけ見るのであれば、今“屋根付き”のLMPを作るのでなく、2009年まで“屋根無し”を走らせて、2010年に作る方が得と言えるのかもしれない。
ところが、特にガソリンエンジンを使うのであれば、“屋根付き”のアドバンテージは大きい。しかも、クロード・フーボルトの質問に対して、ACOの人物は、今後“屋根無し”に対して段階的にハンデを課すことを発言していることから、流れが“屋根付き”に傾いていることは間違いないようだ。
ちなみに、以前噂された日本のメーカーの可能性はなくなったらしい。
詳しい内容はSports-Car Racing
Vol.18で掲載しています。
11月28日
●ラルブルコンペティションがアストンマーティンからORECAサリーンへ
 Photo:Sports-Car Racing
9月にORECAはクラージュ買収を発表した。その時ド・ショーナックは、2008年に最低2台のORECAクラージュプロトタイプカーを走らせることを公言していた。ところが、ORECAは2006年からサリーンと共にORECAサリーンプロジェクトを展開しており、当然ながら、この有望なプロジェクトは継続中だった。そのため、ORECAが両方をプロジェクトを展開するのは難しいとの意見も少なくなかった。
予想通り、ORECAはサリーンを走らせる有望なレーシングチームを探していた。
一方で、一時のブームが去った後、大きく重い6リットルV12エンジンをノーズに積むアストンマーティンDBR9が、それほど高性能でないことが明かになって、必要とされるコストの高さは、アストンマーティンDBR9を走らせるレーシングチームにとって大きな負担となっていた。場合によっては、プロトタイプカーを超えるコストが必要とされるようになったことから、スクーデリアイタリアのように、プロトタイプクラスへの復帰を目論むチームも現れ始めていた。
2006年にORECAサリーンが登場して、コルベット以外の選択肢が現れたこともあって、プロトタイプクラスでなくGT1にも可能性が残っていることが判明した。
そのような状況の中、今年アストンマーティンの有力チームとして活動したラルブルコンペティションは、2008年に2台のORECAサリーンを走らせることを決定した。
この契約は、ORECAの委託によって、ラルブルコンペティションがORECAサリーンを走らせるものではない。あくまでもラルブルコンペティションによるプロジェクトだ。しかし、ORECAにとっても、ラルブルコンペティションにとっても、望んでいたプランであることは間違いないだろう。
2008年のラルブルコンペティションの計画は、ルマン24時間、LMS、そしてFFSA
GTで2台のORECAサリーンを走らせる。詳しい発表は、1月22日に行われる。
10月末にパリで発表される予定だったORECAの2008年の計画は、未だに明かではない。噂では、ORECAクラージュの活動は非常に小規模で、ORECA自身もサリーンを走らせる可能性があるようだ。
しかし、ORECAとペスカロロを中心として、フランスにおけるスポーツカーレースの勢力分布図が大きく変わろうとしていることだけは間違いないだろう。現在GTカーを走らせているチームが、ORECAクラージュやペスカロロと共同戦線を築く可能性も少なくないようだ。
11月27日
●オートコーンが選ばれた理由は?
 Photo:Sports-Car Racing
先週ACOは、2008年ルマン24時間レースの招待チームのリストを発表した。そのリストの中で、誰もが驚いたのは、ALMSに参加していたオートコーンチームが含まれていたことだった。
まず、ACOが翌年のルマンに招待する基準は、ルマン24時間と“プチ-ルマン”の各クラス上位2台、ALMS、LMS、そしてFIAGTの各クラス上位2台としている。ところが、オートコーンはALMSの3位で、この基準に当てはまらない。ACOは発表した時、オートコーンの欄にはALMS2位と記載されていた。
2007年のALMSのP1クラスの1位と2位はアウディスポーツノースアメリカで、3位がオートコーンクリエイションである。 単純にACOが間違えてしまったのだろうか?
2005年、ACOは、手違いを理由として、ルマンのエントリーリストにザイテックを記載するのを忘れてしまった。その後ACOはザイテックのビル・ギブソンに丁重に謝ったことは言うまでもない。
選択されたオートコーン自身驚いているようだが、もし、ACOが、オートコーンを選んだ何らかの理由があるとすると、ダントツにアウディが強かったとしても、2台のアウディは共に同じアウディスポーツノースアメリカであるため、チームタイトルとなると、オートコーンが2位となることだろう。
現在、オートコーンは2008年のルマン24時間へ参加するべく、準備を進めている。しかし、2007年のALMSで彼らが走らせたのは、ルマンには参加出来ないクリエイションのハイブリッドカーだった。そのため、2008年のルマンに参加するには、完全なP1カーを導入することが前提となる。
そのため、現在クリエイションとローラの間で、熾烈な誘致合戦が勃発している。両者共、非常に魅力的なプランをオートコーンに提示しているようだ。
11月19日
●ACOが、2008年のルマンの招待リストを公表
 Photo:Sports-Car Racing
LM P1 :
AUDI SPORT NORTH AMERICA (1st 24 Heures
du Mans)
AUDI SPORT NORTH AMERICA (1st ALMS et Petit Le
Mans)
PEUGEOT TOTAL (2nd 24 Heures du Mans)
PEUGEOT TOTAL (1st
LMS)
PESCAROLO SPORT (2nd LMS)
AUTOCON MOTORSPORT (2nd
ALMS)
LM P2 :
PENSKE RACING (1st ALMS)
PENSKE RACING
(1st Petit Le Mans)
BINNIE MOTORSPORT (1st 24 Heures du Mans)
RML
(1st LMS)
QUIFEL ASM (2nd LMS)
BARAZI EPSILON SPORT (2nd 24 Heures
du Mans)
LM GT 1 :
CORVETTE RACING (1st Petit Le
Mans)
CORVETTE RACING (2nd 24 Heures du Mans)
ORECA (1st LMS)
LUC
ALPHAND AVENTURES (2nd LMS)
VITAPHONE (1st FIA GT)
ASTON MARTIN
RACING (1st 24 Heures du Mans)
SCUDERIA PLAYTEAM SARAFREE (2nd FIA
GT)
LM GT 2 :
IMSA PERFORMANCE MATMUT (1st 24 Heures
du Mans)
RISI COMPETIZIONE (2nd 24 Heures du Mans)
RISI COMPETIZIONE
(1st ALMS)
VIRGO MOTORSPORT (1st LMS)
FELBERMAYR-PROTON (2nd
LMS)
FLYING LIZARD MOTORSPORT (1st Petit Le Mans)
AF CORSE (1st FIA
GT)
BMS SCUDERIA ITALIA (2nd FIA GT)
11月16日
●2008年のアキュラは4台? AGRはクリスチャン・フィッテパルディと契約
 Photo:Sports-Car Racing
2008年のアキュラは、2008年のアキュラは、最大4台体制を築くことを目標としているらしい。もちろん、AGRとフェルナンデスが中心となるのは変わらない。3つ目のハイクロフトは、何と2台体制を目論んでいた。1台はエースカーとして優勝を狙って走って、もう1台にオーナードライバーのダンカン・デイトンが乗り組む計画だったようだ。しかし、既にホンダは、ダンカン・デイトンの計画を断ったらしく、今のところハイクロフトは1台だけを走らせることとなりそうだ。
しかし、4台目のアキュラの噂は以前として存在する。ラグナセカでは、ボビー・レイホールが、2008年にP2カーを走らせることを公表した。アキュラと噂されたが、相当前アキュラは、レイホールを門前払いしているようだ。その後ボビー・レイホールは、ポルシェと話し合っているらしい。
現在のところ4台目のアキュラは謎のままだ。
エイドリアン・フェルナンデスは、2008年にローラに代えてザイテックを買って、それにアキュラV8を積む意向を示していた。しかし、2008年のアキュラは、総てのチームが、クラージュLC75のモノコックを使って、ニック・ワースが作り替えたアキュラARX-01bを走らせる方針だ。クラージュを買収したORECAにとって、最初の大きな収入源となるだろう。噂が本当であるなら、これらのシャシーは、アキュラの持ち物ではなく、参加チームが自身で購入しなければならないらしい。
元々、AGRは、先週行われたLMSブラジルラウンドへ参加する計画だった。しかし、その後、詳細は不明ながら、ブラジルの主催者との間で行き違いがあって、総てのALMSチームが参加を取り消す一方、当のLMSとの間でも、何らかの金銭的な問題が生じている。実現しなかったブラジル遠征の際、AGRアキュラの3人目のドライバーとして乗り込むと見られていたのがクリスチャン・フェッティパルディだった。
9月にAGRは、ダリオ・フランキティとの契約を早めに打ち切った。そのため、2008年はブライアン・ハータとトニー・カナーンのペアでALMSに参加すると思われていた。しかし、トニー・カナーンが乗り組むのは一部のレースだけで、クリスチャン・フィッティパルディがブライアン・ハータとペアを組む。
1月にセブリングで行われるALMSテストで総てのアキュラチームは姿を見せることとなるだろう。
11月15日
●2008年LMSスケジュール
 Photo:Sports-Car Racing
3月2-3日 Test
Days ポールリカール(F)
4月6日@バルセロナ(E)
4月27日Aモンツァ(I)
5月18日Bスパ-フランコルシャン(B)
8月17日Cニュルブリクリンク(D)
9月14日Dシルバーストーン(GB)
TBAEインテルラゴス
or ブルーノ
11月13日
●童夢がS102のための先行テストを開始
  Photo:Sports-Car Racing
期待のS102の完成はもう少し先となるようだが、童夢は、S102に盛り込まれる新しいシステムを先行して開発するため、テストを開始した。使われたのは、Racing
for Hollandから戻ってきたS101.5の1号車で、9日にSUGO、12日に富士スピードウエィで走行テストは行われた。
今回のテストのメインメニューは、ザイテック製の電磁石を使ったパドルシフトの開発だったようだ。S102にはザイテック製の電磁石を使ったパドルシフトが使われる。これまでザイテックの電磁石を使ったパドルシフトとXトラックのミッションが組み合わせられることはなかった。しかも、EFIユーロのコンピューターを使うジャドエンジンとも組み合わせられたことはなかった。
そのため、先行してテストを行うこととなったのだろう。
ピットでは、通常考えられないジャドとザイテックのエンジニアが並んで作業を行う姿が見られた。
テストドライバーを務めたのは伊藤大輔と片岡龍也で、LMPカーを経験している伊藤大輔が中心となってテストは行われた。
パドルシフトの開発がメインメニューであるため、通常のS101.5では考えられないような、コーナーの相当手前でブレーキングして、シフトチェンジが行われた。そのため、ラップタイムを期待することは出来ないが、2日目となった富士スピードウェイでは、非公式ながら、コースレコードを樹立している。
11月7日
●2008年のALMSのP2カーの車重は825kgより軽い?
 Photo:Sports-Car Racing
6月ACOは、2008年レギュレーションでP2カーの車重を50kg重い825kgとすることを公表した。
少なくとも8月まで、IMSAは、2008年のP1とP2カーのレギュレーションは、基本的にACOと同じであると公表していた。その頃P2のポルシェRSスパイダーが、アウディのP1ディーゼルカーを圧倒して連戦連勝していたため、50kgの増加は当然のものと考えられていた。
ところが、9月になると、ACOは、P1の車重を25kg軽い900kgとする一方、総てのガソリンエンジンカーのリストリクターを3%大きくする旨のコメントを公表した。
ポルシェのP2カーが50kg重くなるのに対して、アウディのディーゼルエンジンカーは25kg軽くなると言う事は、150kgもあった車重の差が、たった75kgとなることを意味する。3%大きいリストリクターによって、P2カーは余分に15馬力を得ることが可能となっても、P2がP1に勝つ可能性はほとんどないだろう。
ガソリンエンジンカーを走らせる有力なP1チームにとって、このレギュレーションは大きな可能性となる。しかし、ALMSの場合、ガソリンエンジンカーを走らせる有力なP1チームが、新たに参加する可能性はほとんどないことから、少々困った状況となっていた。
先週、IMSAのダグ・ロビンソンは非公式なコメントとして、P2カーの車重について、2008年から50kg増加させるのでなく、2年の間段階的に増加させるべく、話し合っていることを明かとした。
どれくらいの車重が妥当であるのか?
ダグ・ロビンソンは明かとしなかった。しかし、P2の車重について、P2のポルシェやアキュラ、そして、P1のアウディと話し合っているらしい。
つまり、2008年のALMSでもアウディvsポルシェの闘いが見られることとなりそうだ。たぶん、アキュラが、ポルシェと共にアウディと熾烈な闘いを繰り広げるのだろう。
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