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●1月30日 昨年のALMSのGT1クラスは、シーズンを通したエントリーが、GMワークスのコルベットレーシングしかなかった。今年も状況が改善される見込みはなかったため、2週間前のデトロイトショーでGMは、「2008年のALMSにコルベットレーシングは、エタノールを85%含有するE85燃料を使って参加する」と発表した。 3年前まで大々的な活動を展開したACEMCOサリーンを覚えているだろうか?
ACEMCOの銀色のサリーンS7Rは、ルマンでも上位を走行して、コルベットとプロドライブの一騎打ちに割ってはいる活躍を披露した。 ACEMCOとトランスポーツ時代同様、ヨコハマタイヤと契約して、月曜日昼に発表すると、早くも午後アストンマーティンDBR9のシェイクダウンを行った。 2005年BKモータースポーツを支援することで始まったマツダのALMSスポーツカープロジェクトは、正直なところ、参加していることに意味があって、とても勝つことを目的としているようには見えなかった。同じLMP2クラスのペンスキーポルシェと比べると、予選タイムが4秒も遅いとあって、どうしても忘れられた存在となっていた。 ところが、どんなにハンデとして大きなリストリクターをもらってもロータリーエンジンのパワー不足は解消出来なかった。軸線の高いロータリーエンジンを使う以上、適正なサスペンションジオメトリーを実現するには、専用のギアボックスが必要であることもあって、2007年マツダは、ロータリーエンジンを諦めて、フォーミュラマツダのMZRエンジンをベースとして、AERによって2リットルターボエンジンを開発することを決定した。同時にシャシーもクラージュC65ハイブリッドカーからローラB07-40に切り替えた。 そうして、大々的なテコ入れが行われることとなった。まず、昨年使用したクムホタイヤとの契約を解除して、スポーツカーレースの経験が豊富なヨコハマタイヤと契約を結んだ。さらに、充分な体制を実現するため、BPとのスポンサーシップ契約を締結した。BPは、ALMSが推進するグリーンエネルギー開発にも熱心であることも、契約の理由であるようだ。 こうして、ヨコハマタイヤを履くBPカラーのマツダローラがセブリングに登場した。 2008年のALMSのため、アキュラが、4台目のLMP2カーを準備していることは知られていた。4台目のチームについて、これまで、既存のIRLチームと言われていたため、自身が希望していたボビー・レイホールの名前が噂されていた。 今日セブリングで、HPDは記者会見を行って、4台目のアキュラLMP2カーは、ジル・ド・フェランのド・フェラン モータースポーツが走らせることを発表した。しかし、まだ、完全にチームが出来上がった訳ではない。現在のところ、ジョン・アンダーソンがゼネラルマネージャーに就任することが決まって、インディアナポリス近郊に拠点を築いている段階だ。 一応記者会見で、ジル・ド・フェランは「ドライバーは決まっていない」と語りながらも、自分自身がオーナードライバーとしてドライブする可能性があることも、公表していた。 また、最初の予定によると、2008年にアキュラはオリジナルシャシーによってルマンへ参戦する計画だった。しかし、HPD社長のエリック・ビークマンは、正式に2009年以降の計画であることを明かとした。しかも、2009年のルマン挑戦が決定していることについて、明言は避けた。同時に現在のALMSのLMP2プログラムが大切であって、ペンスキーポルシェを破ってチャンピオンを獲得するのが最優先であるとして、ルマンやLMP1は次ぎの課題であることを強調した。 先週セブリングでシェイクダウンを行ったARX-01bは、相変わらずクラージュLC75のモノコックを使っているが、空力とギアボックスに改良が加えられて、斬新なデザインのサイドボディを持つ。AGR、フェルナンデス、ハイクロフトの3つのチームが走らせて、ポルシェRSスパイダーに匹敵する速さを持つことを証明している。 今週セブリングで、アウディは2008年バージョンのR10のテストを行っている。来週には、同じセブリングでALMSの合同テストが行われるため、非常に順調にプログラムが進行しているようにも思える。 昨年アウディは、ALMSとLMSの両方のシリーズへの参戦を発表している。その時カレンダーが発表されていたのはALMSだけで、LMSの2008年のカレンダーは発表されてなかった。アウディが発表した直後、ACOは2008年のLMSのカレンダーを発表したが、驚いたことに、ルマン前に行われる3つのレースのカレンダーがALMSとバッティングしていた。 バッティングしているALMSのイベントの総てが、公道を閉鎖して行われるストリートレースだったこともあって、LMSのカレンダーが変更されることが予想されていた。 と言う事は、もし、アウディが、ALMSとLMSの両方に参加するのであれば、2つのチームを組織しなければならない。あるいは、どちらかのシリーズへの参加を諦めなければならない。 昨年アウディが2008年の活動について発表した時、ALMSとLMSで違うクルマを走らせるものの、ドライバーは同じだった。たぶん、その2つの体制は、ALMSがチャンピオンで、LMSがヨーストだろう。 もし、ALMSにアウディが参加しないのであれば、P1クラスの有力なエントリーは無くなってしまい、総てのレースでポルシェとアキュラのP2カーによる総合優勝争いが行われることだろう。 来週ALMSセブリングテストの際、アウディだけでなく、ALMSのスコット・アタートンも記者会見を行う予定であるため、その際に、この問題についての解決策の幾つかが明かとなるだろう。 昨年“プチ-ルマン”で、2008年のシリーズについて発表した際、スコット・アタートンは、バイオ燃料やハイブリッド等グリーンエネルギーによる参加を促進することを明かとしている。既に2007年のALMSでは、ガソリンにエタノールを10%含有するE10と呼ばれる燃料を使用している。もちろん、ガソリエンジンに対してのみだが、その際、今後エタノールを85%含有するE85の使用を検討していること公表した。スコット・アタートンは、それらのグルーンエネルギーを使うレースをグリーンレーシング呼んで、参加を呼びかけていた。 その後、アストンマーティンDBRS9
GT3カーを走らせていたバーウェルモータースポーツが、E85燃料を使うアストンマーティンヴァンテッジGT2カーを走らせる意向があることを公表した。しかし、バーウェルが参加するのは、スコット・アタートンが推進するALMSではなくLMSだった。 どうして、E85燃料を使うレーシングチームが、なかなか現れなかったのか?と言うと、エタノールが持つ熱価はガソリンと比べると34%も少ないためだ。100%のエタノールでないため、それほど極端な差はないかもしれない。しかし、大きく熱価が低いことは間違いないだろう。 既に2008年の各シリーズへのエントリーは、大体予想出来る状況となっている。ALMSのGT1クラスへは、シーズンを通してエントリーしそうなのが、昨年同様GMワークスのコルベットレーシングのC6Rだけなのだ。自分達しかエントリーしないのであれば、パワーが少なくなったとしても、何も問題が無い、と言うべきだろう。 昨年6月ローラは“屋根付き”のB08シリーズを発表している。ところが、最初11月にはシェイクダウンテストを行うと公表しながら、テストどころか、なかなか、実際の計画やカスタマーチームの発表を行わなかった。ローラB08クーペを買うと思われたインタースポーツがB06-10を走らせることを公表したこともあって、計画の進展が心配されていた。 12月20日ACOは、GT1エンジンをLMP1カーに使う場合、純レーシングエンジンと比べて、約50馬力有利となる、新しいレギュレーションを公表した。その時、同時に噂されたのは、現在GT1クラスの中心であるコルベットとアストンマーティンが、LMP1に参加することだった。もう1つのGT1の中心はサリーンだが、サリーンのレースプログラムを行っていたORECAは、次ぎのプログラムとしてフォードV8 GT1エンジンを開発する可能性を示唆していた。 コルベットレーシングは、直ぐにLMP1プログラムを公表したが、次ぎの計画であることを明かとした。 そして、10日、バーミンガムショーにおいて、ローラとシュロースレーシングシステムとアストンマーティンは、新しいローラB08-60クーペにプロドライブが作るアストンマーティンV12 GT1エンジンを積んで、2008年のルマンとLMSへ参加することを発表した。ドライバーも、2008年シュロースレーシング躍進の立役者となったヤン・シュロース、ステファン・モカに加えて、プロドライブの秘蔵っ子で、シュロースレーシングの母国であるチェコ出身のトーマス・エンゲが乗り組むことも公表された。メンテナンスも従来通りJotaを中心とした体制で行われる。 ローラとアストンマーティンのジョイントは初めてではなく、1967年ジョン・サーティースのディレクションで、ローラT70とアストンマーティンV8を組み合わせて活動したことがある。 また、同時にLMP2クラスのローラB08-80クーペは、これまでGT2クラスに参加していたスピーディ-サバーレーシングが走らせることが公表された。 最初、昨年11月にシェイクダウンを予定していたように、既にB08-60クーペは完成している。しかし、GT1エンジンのレギュレーションが発表されたのが12月20日であるため、アストンマーティンLMP1エンジンの準備が間に合わないようだ。たぶん、エンジンそのものではなく、フィッティングの問題であることが想像されるが、3月2日と3日にポールリカールで行われるLMS合同テストまでには走ることも公表された。 毎年、1月末にセブリングで行われるALMSウインターテストは、その年のスポーツカーレースを占うことが出来るイベントとなっているが、今年も、非常に興味深い内容で行われるようだ。 もちろん、アウディも参加するため、昨年はルマンでしか見られなかったアウディvsプジョーの闘いが、年明け早々実現する。アウディとプジョーは、共に1台をセブリングに持ち込む。 セブリングテストの話題はそれだけではない。昨年ペンスキーポルシェが大活躍したため、今年P2カーの最低車重は、ACOでは+50kg、ALMSでも+25kgとなった。その25kg重くなったP2カー達にとっても、セブリングテストは、最初の貴重な勉強の場となるようだ。 ポルシェは、25kg重くなるP2だけでなく、昨年散々のシーズンを過ごした997GT3RSRのため、9日〜11日までセブリングで集中テストを行っている。ALMSによると、ペンスキーとダイソンと共に、もう1台RSスパイダーが走っているらしい。 ACOの場合2008年のP1カーの最低車重は900kgだが、ALMSでは従来通り925kgだ。P2カーもACOは825kgだが、ALMSは800kgだ。つまり、2008年のALMSでは、P1ちP2が入り乱れて、非常に拮抗したレースが見込まれている。もちろん、アウディvsプジョー、ポルシェvsアキュラの闘いも見逃せない。 アウディ、プジョー、ポルシェ、アキュラの総てが、事前にテストを行った後登場するため、28日〜30日まで行われるセブリングウインターテストは、2008年のスポーツカーレースの状況を占う重要なイベントとなるだろう。 当Sports-Car Racingでは、スポーツカーレースを取材/執筆するモータースポーツライターを募集します。Sports-Car Racing本誌だけでなく、Sports-Car Racing.netや、当方が業務委託されている、モータースポーツに関する取材とレポート作成が仕事となります。 現在既に活躍されている方だけでなく、現在モータースポーツライターを目指して勉強中の方等、経験は問いません。取り敢えず、モータースポーツライターとして活動したい旨を表明してください。 あなたの履歴書と共に、@モータースポーツに対して、どのような考えを持たれているのか?
そして、あなたがAモータースポーツライターとして何を行いたいのか?
を記して下記までご連絡ください。 もしかしたら、即採用、待遇について、ご相談させて頂く場合もあるかもしれませんが、誰にでも出来る仕事ではありませんから、当方も、そのような甘い考えは持っていません。そのため、特別締め切りの期限は設けません。 **締め切りの期限は設けませんが、応募と問い合わせ等は、下記のアドレスまで Eメールでお願いいたします。 *注意: 昨年、ALMSでポルシェのP2カーが大活躍したため、ACOは、P2カーの最低車重を50kg引き上げて825kgとすることを決定している。同時に総てのP1カーの車重は25kg引き下げて900kgとした。しかし、ALMSの場合、アウディのディーゼルターボカーを除くとP1クラスに有力なエントリーが見込めないため、IMSAは、再びACOレギュレーションを独自に運用して、アウディの対抗馬として、P2クラスのポルシェとアキュラの活躍を期待することとなった。 新しいIMSAのレギュレーションは、2008年のシーズン開始時点で、P2カーの最低車重は25kg引き上げて800kgとする。それに対して、P1カーの車重は、従来通り925kgのままとなる。 この800kgと言う、新しいP2クラスの車重がポイントだ。25kg重くなることで、P1カーとの速さの調整だけでなく、IMSAは、P2クラスの中の性能調整も目論んでいる。昨年P2クラスの最低車重である775kgを達成したP2カーは、ポルシェRSスパイダーだけと考えられている。つまり、25kg最低車重を重くして、アキュラとポルシェの性能調整も実現しようとしている。 *詳しくは、近日中に発行予定のSports-Car
Racing Vol.18の特集をご覧ください。 |
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